インテル、企業向けPCのエコに対する取り組みを紹介
6月26日 発表 インテル株式会社は26日、「インテル・デジタル・エンタープライズ・アップデート・ミーティング」を都内で開催し、同社のエコに向けた取り組みなどを紹介した。 同社 代表取締役共同社長 吉田和正氏は、なぜ同社が製品のエコロジーに取り組むのかという理由について、「我々の製品の製造にかかる二酸化炭素排出量は430万トンほどだが、製品が世の中に出て行った後に利用されて排出する量は1,630万トンに上る」と説明。このため、製造過程の二酸化炭素排出を抑えるだけでなく、製品サイクルの中での排出を抑えることが同社にとって最も重要な課題であるとした。
サーバー分野においては、45nmプロセスで製造されたXeonで低消費電力を図ったほか、将来的に仮想化I/O技術を付加させることでサーバーの統合化を進める。また、今後は6コアの「Dunnington(コードネーム)」や次世代Itaniumの「Tukwila(同)」をリリースすることで、性能と信頼性を高めつつ消費電力を最適化するとした。
企業の二酸化炭素排出の比率を高い割合で占めるクライアント分野においては、Core 2シリーズを搭載したvProプラットフォームの導入を推し進めることで、消費電力の削減に貢献する。 Core 2 Duo+Intel Q35ベースのシステムでは、アイドル時の消費電力をチップレベルで55~60%削減できるほか、従来のPentium D/Celeron Dと比較して高い性能を実現。また、稼働時においては処理速度の向上により同等の消費電力でも短時間で処理が終わるため、トータルで電力が節約できるとした。 また、新しいvProは、クライアント主導のリモートアクセスや、無線LANでスリープからマシンをサスペンドから復帰してリモートメンテナンスが行なえる機能を追加し、管理運用性を高めたとした。
組み込み向けでは、低電圧版Core 2 Duo/超低電圧版Celeronなどに加えて、新たにAtomを追加することで、これまで実現できなかった密閉型/ファンレスPCシステムにインテルアーキテクチャ(IA)をもたらすことができるようになった。Atomにより、低消費電力で高い性能を実現し、車載システムや病院のターミナル製品などにもIAが利用されるようになり、ソフトウェア開発のコストを抑えられるなどのメリットがあるとした。
□インテルのホームページ (2008年6月26日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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