【COMPUTEX TAIPEI 2008】XFXプレスカンファレンスレポート 6月出荷予定のマザー、ビデオカードを紹介会期:6月3日~7日(現地時間) 会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall TWTC Nangang Exhibition Hallにブースを構えるXFXが、同ブースにおいてプレス向けカンファレンスを開催。今月にも日本での登場が予定されているマザーボードやビデオカードの新製品を紹介した。 ●GeForce 8300とnForce 750a SLIマザーをアナウンス マザーボードで紹介があったのは2製品で、いずれもNVIDIAのチップセットを搭載した、AMDプラットフォームの製品である。
1つはnForce 750a SLIを搭載するマザーボード。チップセット自体はすでに発表されて半年ほど経過しているものであり目新しさはないものの、“非常にセキュアなBIOS”である点と、“プリセットによるオーバークロックの容易さ”を売りにしている。 前者については、GIGABYTEがDualBIOSと称していたように2つのフラッシュを搭載することで、アップデート時の破損から復旧できるようにしている。後者については詳しい情報がないが、NVIDIA製チップセットで採用されるBIOSの多くはオーバークロック設定を複数保持できるようになっており、それを指しているものと見られる。 このほか、POSTコード表示LEDをボード上に搭載するほか、I/Oリアパネル部にはCMOSクリアスイッチを装備。もちろん、2-way NVIDIA SLIや、Hybrid SLIにも対応しており、ディスプレイ出力端子はDVI、ミニD-Sub15ピン、HDMI、コンポジット出力を備えている。 もう1つのマザーボードは、GeForce 8300を搭載したもの。GeForce 8300に関しては3月にドイツで行なわれたCeBITにおいてASUSTeKなどが展示していたが、後に正式な発売表明がないままNVIDIAのラインナップに追加され、秋葉原でも先週、発売が開始された。 ちなみに、GeForce 8300のスペックに関しては、筆者がCeBITの折りにメーカー関係者に聞いた範囲では、機能面ではGeForce 8200と同等でコアクロックが高くなっているという話だった。正式なスペックを確認してみると、コアクロックはGeForce 8200と同じで、“シェーダクロック”のみGeForce 8300のほうが高いとのこと。具体的にはGeForce 8200が1,300MHz、GeForce 8300が1,500MHzとなる。そのほかのスペックはまったく同じで、Hybrid SLIも同じくサポートする。 XFXの搭載製品はmicroATXの製品となるが、主な特徴は先のnForce 750a SLIマザーに近い。冗長化したBIOSやPOSTコード表示LED、CMOSクリアスイッチなどを装備しており、統合型チップセットであるものの上級者にも好まれそうな機能を搭載している。また、最近の製品では珍しくなくなっているものの、カンファレンス内ではヒートパイプを使ったチップセットクーラーにより統合型チップセットでありながらファンレス駆動を実現している点もアピールされている。 なお、日本の代理店であるシネックスによると、両製品とも6月中旬を目処に国内販売を開始したいとしている。また、ブースでの展示はなかったものの、GeForce 8200搭載マザーも同時期に発売される見込みだ。
このほか、ビデオカード関連では、先日レビューをお届けしたオーバークロックモデルの「Black Edition」をアピール。これまで同社ではXXX Editionというオーバークロックモデルをリリースしてきたが、“それを上回る動作クロックにより、ゲームを楽しむベストな製品となる”としている。 また、ミドルレンジ製品となるGeForce 9600 GSO搭載製品の投入も表明。6日に正式にローンチされる。定格コア550MHz/メモリ1.6GHzに対して、コア680MHz、メモリ1.9GHzのオーバークロックモデルも用意される。また、このパッケージには3DMark Vantageのキーがバンドルされるとのこと。
□COMPUTEX TAIPEIのホームページ(英文) (2008年6月4日) [Reported by 多和田新也]
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