日本AMD、サーバー向けプロセッサロードマップを解説
5月16日 開催 日本AMD株式会社は16日、報道向け説明会を開催し、同社マーケティング本部プロダクトマーケティング部長の山野洋幸氏が、先だって公開された2008年から2010年までのサーバー向けプロセッサロードマップについて解説した。
今回更新されたロードマップでは、現行の「Barcelona」コアに続き、2008年末にプロセスルールを45nmに縮小した「Shanghai」コアが登場。2009年後半にはコア数を4から6に増やした「Istanbul」コアへ進化し、2010年にはDDR3対応の「Maranello」プラットフォーム向けに、同じく45nmで6コアの「Sao Paulo」コアと12コアの「Magny-Cours」が投入される。 仕様としては、ShanghaiコアよりRegistered DDR2-800や、HyperTransport 3に対応し、6MB L3キャッシュ搭載するほか、微細化によりクロックの向上や待機消費電力の低減を図る。TDPはBarcelonaと同等となるため、Barcelonaシステムからそのままアップグレードできる。 以前のロードマップでは、2009年にDDR3対応の「Montreal」コアが予定されていたが、この製品はキャンセルされ、DDR3対応は2010年へとずれ込んだ。山野氏によると、これは市場動向を見直した結果、DDR3が市場で成熟するのが2010年以降になると判断したためだという。 一方で、DDR3対応が後送りになる分、現在のDDR2対応Socket Fプラットフォームを拡張。当初予定より、Shanghaiをやや前倒しし、新たに6コアのIstanbulを追加するとともに、DDR3対応製品はIstanbulをベースにする。 2010年登場予定で、新しいBulldozerマイクロアーキテクチャを採用する「Sandtiger」コアもMontreal同様、ロードマップから消えているが、これはMagny-Cours/Sao Pauloの追加により、2011年以降へと意図的に後退させたためで、製品のキャンセルはされていないという。 □日本AMDのホームページ (2008年5月16日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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