Futuremark、DX10専用3Dベンチマークソフト「3DMark Vantage」
4月28日(現地時間)公開 米Futuremarkは28日(現地時間)、DirectX 10専用3Dベンチマークソフト「3DMark Vantage」を公開した。すでに世界各地にダウンロード用のミラーサイトが用意されている。ファイルサイズは約450MB。 業界標準となっている3Dベンチマークソフトの最新版。今回はDirectX 10専用となり、対応OSも必然的にWindows Vista SP1のみとなった。なお、Windows Vista SP1ではDirectX 10.1がサポートされているが、3DMark VantageではDirectX 10対応としか記載されていない。
動作環境もハイエンドなものが要求され、CPUはSSE2が必須で、推奨はCore 2 Duo E6600かAthlon X2 6000+以上のデュアルコア。GPUはDirectX 10対応が必須で、ビデオメモリ512MB以上が推奨。ディスプレイは、1,280×1,024(SXGA)が必須で、1,920×1,200ドット(WUXGA)が推奨。メモリは2GB以上が推奨となる。 バージョンは、トライアル、ベーシック、アドバンスト、プロフェッショナルなどが用意され、価格は順に無料、6.95ドル、19.95ドル、495ドル。トライアルは1回だけ「Performance」モードでの実行が可能(2回目以降はベーシック以上にアップグレードする必要がある)、ベーシックは「Entry」、「Performance」、「High」、「Extreme」の4つのプリセットで実行が可能、アドバンストはプリセット以外のカスタムモードでの実行が可能と言った違いがある。 アドバンスト以下の製品は、ベンチマーク結果を見るのに、ブラウザでFuturemarkのサイトにアクセスする必要があり、オフラインで参照するにはプロフェッショナルが必要となる。 Performanceなどのプリセットによって、使用するビデオメモリ容量やディスプレイ解像度、テクスチャやアンチエイリアスの品質などが変わってくる。また、ベンチマーク結果の数字にも、頭にプリセットを示す「E」、「P」、「H」、「X」が付与される。 メインのテスト内容は、Graphics Test 1: Jane Nash、Graphics Test 2: New Calico、CPU Test 1: AI、CPU Test 2: Pysicsの4つ。Jane Nashは、広大な建物の中で複雑な衣装のキャラクタが、GPU物理シミュレーション、複数の動的な光源、複雑な表面ライティングなどの影響を受けながら移動していく。 New Calicoでは、宇宙が舞台で、ごつごつした無数の岩や小惑星、巨大な惑星などを背景に宇宙船が飛び回る。AIでは、複数の飛行機が衝突を避けながらゲートをくぐるための道筋を計算して飛行する。Physicsでは衝突などによる物理演算をCPUで行なうが、物理アクセラレータ「PhysX」がある場合、これを利用できる。 なお、Core 2 Quad Q6600、GeForce 8800 GT(512MB)、メモリ2GBのシステムで計測した結果は、CPU Scoreが「8579」、Graphics Scoreが「3499」、3DMark Scoreが「P4108」だった。
□Futuremarkのホームページ(英文) (2008年4月29日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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