[an error occurred while processing the directive]

バッファロー、ムーブ対応地デジチューナを正式発表
~PCI Expressモデルも予定

DT-H50/PCI

5月中旬 発売



DT-H30/U2
 株式会社バッファローは21日、都内で発表会を開催し、PC用地デジチューナ「DT-H30/U2」(USB 2.0対応外付けタイプ)と、「DT-H50/PCI」(PCI対応内蔵タイプ)を5月中旬に発売すると発表した。先週末、一部量販店のショッピングサイトで先行して予約が開始されていたバッファローの地デジチューナが正式に発表された。

 USB 2.0対応外付けタイプ「DT-H30/U2」の価格は22,050円、PCI対応内蔵タイプ「DT-H50/PCI」は23,205円。5月中旬発売としているが、いずれもB-CASカード発行の認定が下り次第発売される予定。

 PCで地上デジタルハイビジョン放送の視聴を可能にするチューナ。付属ソフト「PCastTV for 地デジ」で、番組の視聴とHDDへの録画ができる。ViXSのチップを搭載し、リアルタイムに解像度変更とトランスコードを行なうことで、低スペックなPCでの利用を可能にした。また、番組表やデータ放送の表示についてはPCで処理するため、一般のTVやレコーダーと比較して高速に動作。検索機能も備え、検索結果から選択して録画といったことも可能となっている。

 解像度変更/トランスコードはDP/HP/SP/LPの4モードを備える。DPはMPEG-2 TSそのまま(1,440×1,080ドット)、HPは720×1,080ドット、SP/LPは720×480ドットのSD解像度に変換され、視聴/録画が可能。両モデル共通で、内蔵HDDとUSB HDDに録画でき、DVDへのムーブに対応する。

 PCastTV for 地デジは「G ガイド.テレビ王国」と連携してEPG/iEPGや、データ放送に対応。視聴機能として、携帯電話からの録画予約やキーワードに合った番組を自動で録画する「おまかせ録画」機能、タイムシフト、シーク機能(30秒スキップ)などを備える。ダビング10にはアップデートで対応予定。

 両モデルの主な仕様と視聴機能は共通だが、DT-H50/PCIはBlu-ray Discへのムーブに対応するほか、アップデートでDTCP-IPでのネットワーク配信に限定的ながら対応する予定。

PCastTV for 地デジ DT-H30/U2を接続した状態 DT-H30/U2の背面
インターフェイスはUSBとアンテナ入力。バスパワーで動作するが、別売りのACアダプタにも対応 ボード中央にトランスコード用のViXSチップを搭載

●DTCP-IP対応はアップデートで

 同日開かれた発表会では、同社 事業部長 和田学氏がマルチメディアカテゴリへの参入を振り返る。「2002年にアナログチューナを投入して以来、2006年9月には“ちょいテレ”を発売し、2007年にはそれでシェアを拡大して2位になった」と好調なビジネスをアピール。

 そして、地デジ市場について、「国内の総TV数に対して、現状の伸びで2011年を予測すると、3,650万台のアナログTVが残る。ここがPC用地デジチューナやアナログTV用地デジチューナの市場となる」と明るい見込みを強調した。

バッファロー 和田学氏 2007年にちょいテレでシェアを拡大 バッファローの予測では3,650万台のアナログTVが残る、そこが市場になる

 次いで、事業本部 デジタルホームマーケティンググループリーダ 中村智仁氏が今回の製品を説明。USB対応モデルはエントリー向け、PCI接続の内蔵モデルはミッドレンジ向けでPCをBDレコーダーにすることと位置づけた。

 解像度変更/トランスコード時の低負荷な動作については、「MPEG-2 TSではCore 2 Duoクラスが必要だが、LP/SP画質ならCeleron DやMでも動作する」と語った。加えて、番組表の高速動作や検索スピードなどをアピールし、他社製品との違いを強調した。月2万台の販売を目指す。

 このほか、USB接続でBDへのムーブとDTCP-IPへの対応を盛り込んだ「DT-H50/U2」を7月に25,300円で、DT-H50/PCIのPCI Express版「DT-H50/PCIE」を8月に22,100円で投入する予定。

バッファロー 中村 智仁氏 機能一覧と、投入予定のモデル トランスコードによりCeleron D/Mでも動作
番組表は高速に動作 データ放送 検索結果から録画予約も

 また、2008年末に向け、Wチューナ搭載モデルや、AVCREC(MPEG-4/AVC H.264へのトランスコード)対応、3波対応モデルの投入などを目標とする。機能アップデートとして、ダビング10対応(6月予定)、編集機能搭載(年内)、DTCP-IP配信機能の搭載(年内)を挙げた。

 同社は、家電やPCに同社の製品を組み合わせることで、家庭でデジタル放送の「とる・みる・ためる」を実現するというビジョンを掲げているという。今後は情報家電への積極的に進出する。すでにLinkTheaterシリーズなどを発売しているが、その最新モデルとして、3波対応「LT-H90DTV」を8月に投入すると予告した。

LT-H90DTVのモックアップ LT-H90DTVの8月発売を予告 情報家電向け周辺機器も積極的に投入

□バッファローのホームページ
http://buffalo.jp/
□ニュースリリース
http://buffalo.jp/products/new/2008/000660.html
□製品情報
http://buffalo.jp/products/catalog/multimedia/chideji/dt-h30_u2/
http://buffalo.jp/products/catalog/multimedia/chideji/dt-h50_pci/
□関連記事
【4月18日】バッファロー、DVDムーブ対応PCI内蔵とUSB外付けの地デジチューナ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0418/buffalo.htm
【4月9日】ピクセラ、地デジ/BS/110度CS対応PCI用キャプチャカード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0409/pixela.htm
【4月8日】アイ・オー、地デジ用キャプチャカードの市場投入を表明
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0408/iodata.htm

(2008年4月21日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
お問い合わせに対して、個別にご回答はいたしません。

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.