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NVIDIA、Intel CPU向けDDR3対応「nForce 790i」チップセット

nForce 790i Ultra SLIのリファレンスマザーボード

3月10日(現地時間)発表



 米NVIDIAは10日(現地時間)、DDR3 SDRAMに対応したIntel CPU向けチップセット「nForce 790i Ultra SLI」と「nForce 790i SLI」を発表した。

 現行の「nForce 780i SLI」の上位に位置づけられるチップセットでハイエンドゲーミングシステムをターゲットにしている。大きな変更点の1つとして、DDR3メモリが利用可能。Ultraは、EPP 2.0規格のSLI Ready Memoryに対応し、最大DDR3-2000で動作させられる。

 また、780iでは、nForce 200という外部チップによって、PCI Express 2.0 x16×2を実現していたが、790iではこの機能をノースブリッジ相当の「SPP」に内蔵した。また、SLI構成において、1つのGPUから他のGPUに書き込み信号を送る際に、CPUを介さず、GPU→SPP→GPUと信号を送れる機能と、CPUからの信号をSPP内で複数のGPUにブロードキャストする機能を搭載し、無駄な処理を省いた。

SPPにPCI Express 2.0 x16×2のコントローラを内蔵した GPU間の通信を最適化し、SLIにおける性能を向上

 オーバークロック性能にも注力しており、同社が設計したリファレンスでは、従来の780i/680iに比べ、40%高いFSBでシステムを動作させられるとしている。

 サウスブリッジに相当する「MCP」には、PCI Express x16×1/x8×1/x1×4があり、3-way SLIに対応する。このほか、Gigabit Ethernet×2、USB 2.0×10、SATA×6、PATA×2、PCI×5をサポートする。

 リファレンスデザインには、MCP、SPP、レギュレータなどをヒートパイプでつないだ大型のヒートシンクが搭載されるが、オーバークロックしない環境ではファンレスで動作可能。このほか、USB経由でファンや温度などを監視/制御する「ESA」に対応する。

 搭載マザーボードの価格はnForce 790i Ultra SLIが350ドル以上、nForce 790i SLIが250ドル以上。

nForce 790i Ultra SLIのブロックダイヤグラム

□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
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【2007年12月18日】NVIDIA、Intel CPU向けチップセット「nForce 780i/750i SLI」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1218/nvidia.htm
【2007年12月27日】NVIDIAが提唱する「ESA」を試す
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(2008年3月12日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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