日本AMD、320SP/2GBメモリ搭載の「FireGL V8650」などを国内発売
11月8日 発表
日本AMD株式会社は8日、米国で8月に発表されたワークステーション向けGPU「FireGL」の新ラインナップを国内市場に投入することを発表した。 Radeon HD 2000シリーズをベースにしており、上位モデルでは320基のストリーミングプロセッサを搭載し、メモリインターフェイスは512bit。ただし、プロフェッショナル3Dアプリケーションに向けたチューニングを施したほか、アプリケーションの自動検知機能/構成を搭載しており、米AMDワークステーショングラフィックス シニア・ディレクタのジャネット・マツダ氏によれば、それらのアプリケーションではRadeonと比べ、2倍の性能を発揮するという。 また、Radeon HD 2900 XTではビデオメモリ1GBまでのものしか製品化されていないが、今回発表された中で最上位の製品では2GBのメモリを搭載する。 こういった点に加え、マツダ氏は競合他社製品に対するアドバンテージとして、全段10bitのカラー処理や、全モデルでのDual-Link DVI×2の対応などを挙げた。10bitカラー処理は特にグレースケールイメージが多用される医療分野で高い効果を発揮するという。 また、同社ではGPUベースのストリーミングコンピューティングに対するローレベルプログラミングインターフェイスである「CTM (Close to the Metal)」を提供しており、これを利用することで、地震解析や金融解析などの分野において、512GFLOPSという高い性能を実現できる点も訴求している。
国内では株式会社エーキューブが搭載製品を取り扱う。ラインナップは、120SP/128bit 256MB搭載の「FireGL V3600」、120SP/128bit 512MB搭載の「V5600」、320SP/256bit 512MB搭載の「V7600」、320SP/512bit 1GB搭載の「V8600」、320SP/512bit 2GB搭載の「V8650」の5モデル。 発売時期はV3600/V5600が11月下旬、V7600が12月上旬で、V8600/V8650が12月下旬。実売価格は順に4万円台後半、10万円前後、16万円前後、30万円台前半、40万円台となる見込み。 なお、Radeon X1000シリーズをベースにした現行製品も引き続き販売される。
□日本AMDのホームページ (2007年11月8日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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