CEATEC JAPAN 2007レポート
マイクロソフトが初出展、Win CE搭載TVや人体を利用した接触通信など
会期:10月2日~6日 会場:幕張メッセ 映像/情報/通信などのデジタル技術や製品を展示する「CEATEC JAPAN 2007」が2日、幕張メッセで開幕した。本レポートでは、ホール1~3の展示を中心にPC関係の情報をまとめて紹介する。 CEATECはこれまで、AV機器や携帯電話、通信機器などを中心に最新技術や製品の展示を行なっていた。しかし、2007年のCEATECでは、マイクロソフトが初めてブースを設置したほか、映像や通信の技術を融合させたPCのコンセプトモデルや技術の展示が多く行なわれている。 ここでは、そういったPC関連のコンセプトモデルや新技術の展示を紹介する。 ●VistaとWindows Liveを中心にしたマイクロソフト マイクロソフトのブースでは、Windows VistaとWindows Liveを軸に、音楽配信サービス「“mora win”Type1 Music Store」や、Windows Liveの写真管理機能などをデモ。そのほか、XPとVistaの使い比べコーナーなどを設置し、ユーザーに対してWindows Vistaへの乗り換えを促していた。
●Windows Embedded CE搭載の多機能TV
株式会社ピクセラは、OSにWindows Embedded CE 6.0を搭載した多機能TVのコンセプト「マルチファンクションテレビ」を公開。メインプロセッサにはNECエレクトロニクス製の「EMMA」を採用し、専用のメニュー画面とランチャーを組み込んだ。 機能面では地上波デジタル放送の視聴やWMAの再生、静止画のスライドショー機能などをそなえる。そのほか、コンボドライブによるDVD再生とフルブラウザを搭載する。 デザインについては、まだ液晶とデバイス組み合わせた段階としながらも、2008年の発売を予定。
□ニュースリリース ●アダプタが出揃ったHD-PLC、来年には第2世代へ
HD-PLC用デバイスを集めた専用ブース。各社より対応アダプタやアクセサリが出そろって来た段階。加えて、HDMI→PLCアダプタや、PLCを経由したオーディオ再生などのシステムを参考展示した。 現在のPLCアダプタは第1世代のチップを採用しているが、来年には第2世代のチップを搭載し、性能の向上したPLCアダプタが登場するという。
●ドコモの新技術携帯 ドコモは新技術として、高周波による人体通信や、テンキーに電子ペーパーを採用した携帯電話をデモした。 接触通信は、人体に10.7mhz以下の高周波を流すことで通信する仕組み。例えば手に持った携帯で、足下のプレートから情報を取得するといった使い方や、ケータイのロック機能、コードレスのヘッドフォンへ音楽の送信などを行なうといった用途を紹介した。 通信速度は最大100Kbps程度で、製品投入は1~2年後を目標にしているという。 テンキーに電子ペーパーを採用した携帯は、携帯の入力モードなどに応じてキーの表示を変更するというもの。電話番号を入力するモードでは数字を表示し、日本語を入力するモードではひらがなを表示する。 現在、表示切り替えスピードや表示が単色であることなどの課題があり、製品投入の時期は未定。
●無接点式急速充電をデモした村田製作所
村田製作所のブースでは、セイコーエプソンと共同で開発した、無接点式の急速充電システム「ワイヤレス急速充電システム」をデモ。 0.4Aで充電するバッテリと3Aのものを無接点式で1分間充電し、それらのバッテリで自転車の模型を走行させるというもの。0.4Aのものは通常のACアダプタ経由と同等の電流を想定し、3Aのものは無接点式による通常の充電を行なった。 0.4Aの自転車は開始からしばらくして止まる一方、3Aの方は1分以上の走行を続け、走行時間の差から充電速度の速さをアピールした。
□関連記事 ●そのほか 各社が最新のPCや周辺機器、技術などを展示した。それらの中からピックアップして紹介する。
□CEATEC JAPAN 2007のホームページ (2007年10月3日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
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