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ブラザー、業界初の無線LAN/デジタル子機両搭載の
インクジェット複合機など

MFC-880CDN

10月3日より順次発売

価格:オープンプライス



 ブラザー工業株式会社は、個人向けの薄型インクジェット複合機「マイミーオ」シリーズ6機種9モデルを10月3日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。

 ラインナップは、FAX/電話機能付きモデルが、最上位の「MFC-880CDN」、中上位の「MFC-870CDN」、中下位の「MFC-650CD」、下位の「MFC-480CN」、FAX/電話機能なしモデルが、上位の「DCP-350C」、下位の「DCP-155C」の2機種。FAX/電話機能付きの上位3モデルにはいずれも子機2台のモデルを用意する。

 新機種はいずれもプリンタまたはスキャナ機能を統合。また、FAX/電話機能付きの上位3機種では、業界で初めて2.4GHz帯を利用するデジタル子機とIEEE 802.11b/g無線LANを両方とも搭載した。無線LAN対応モデルではバッファローの自動設定機能「AOSS」に対応。さらに従来のPictBridgeに加えてUSBメモリから画像を印刷する機能を備える。

●MFC-880CDN

 MFC-880CDNは、無線LANとEthernet、デジタル子機、およびADFを搭載した最上位モデル。発売は11月中旬で、店頭予想価格は45,000円前後の見込み。子機2台が付属するモデル(型番末尾:CDWN)の店頭予想価格は52,000円前後の見込み。

 スキャナ部に、一度に10枚までの原稿を自動的に送るADFを搭載。複数枚原稿のFAXやコピーが可能で、SOHOでの使用にも配慮した。また、4.2型ワイド液晶、無線LAN機能などを搭載し、操作性や利便性も向上させた。

 プリンタ部の主な仕様は、解像度が6,000×1,200dpi、最高印刷速度がカラーが25ppm、モノクロが30ppm、対応用紙サイズはA6~A4、レター、L判、はがき、封筒など。給紙枚数は普通紙で100枚。スキャナ部の解像度は600×2,400dpi。FAXの通信速度は最大33,600bps。

 インターフェイスはUSB 2.0、無線LAN、Ethernetを備える。また、CF/メモリースティック(PRO)/SDカード(SDHC対応)/MMC/xD-Picture Card対応カードリーダを搭載する。

 本体サイズは468×370×180mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.6kg。

●MFC-870CDN

MFC-870CDN

 MFC-870CDNは、880CDNからADFを省いた中位モデル。発売は10月16日で、店頭予想価格は4万円前後の見込み。子機が2台付属するモデル(型番末尾:CDWN)の店頭予想価格は47,000円前後の見込み。液晶は4.2型ワイド液晶ディスプレイを搭載する。

 プリンタ部とスキャナ部の主な仕様は880CDNに準ずる。FAXの通信速度は最大14,400bps。インターフェイスも880CDNに準ずる。本体サイズは468×360×150mm(同)、重量は約7.8kg。

●MFC-650CD

MFC-650CD

 MFC-650CDは、870CDNから無線LANとEthernetを省いた下位モデル。発売は10月16日で、店頭予想価格は3万円前後の見込み。子機が2台付属するモデル(型番末尾:CDW)の店頭予想価格は37,000円前後の見込み。

 液晶は3.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載。そのほかプリンタ部、スキャナ部、FAX部、および本体サイズなどの仕様は870CDNに準ずる。重量は7.7kg。

●MFC-480CN

MFC-480CN

 MFC-480CNは、子機が付属しないが、IEEE 802.11b/g対応無線LANとEthernet、ADFを搭載するモデル。発売は10月3日で、店頭予想価格は25,000円前後の見込み。液晶は3.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載する。

 プリンタ部、スキャナ部、FAX部、インターフェイスなどの仕様は870CDNに準ずる。本体サイズは398×370×180mm(同)、重量は約8.2kg。

●DCP-350C

DCP-350C

 DCP-350Cは、電話およびFAX機能を搭載しないエントリーモデル。発売は10月3日で、店頭予想価格は15,000円前後の見込み。液晶は2型液晶を搭載する。

 プリンタ部の主な仕様は、解像度が6,000×1,200dpi、最高印刷速度がカラーが25ppm/モノクロが30ppm、対応用紙サイズはA6~A4、レター、L判、はがき、封筒など。給紙枚数は普通紙で100枚。スキャナ部の解像度は600×2,400dpi。

 インターフェイスはUSB 2.0。また、CF/メモリースティック(PRO)/SDカード(SDHC対応)/MMC/xD-Picture Card対応カードリーダを搭載する。

 本体サイズは398×360×150mm(同)、重量は約7.2kg。

●DCP-115C

DCP-115C

 DCP-115Cは、18文字×1行のモノクロ液晶を搭載し、最高印刷速度がカラー22ppm/モノクロ27ppmの低価格モデル。発売は10月3日で、店頭予想価格は13,000円前後の見込み。

 プリンタ部の主な仕様は、解像度が6,000×1,200dpi、対応用紙サイズはA6~A4、レター、L判、はがき、封筒など。給紙枚数は普通紙で100枚。スキャナ部の解像度は600×2,400dpi。

 インターフェイス、本体サイズなどの仕様はDCP-350Cに準ずる。重量は約7kg。

●今後は日本市場に注力

 25日に都内で開かれた製品発表会では、同社 執行役員 広報・総務部長 長谷川友之氏が挨拶。同氏は、「世界の中で一番注目が高いのが日本市場であり、今後高い成長が見込まれている。我々はこれまで外国市場に注力してきたが、今回の新製品に搭載されるFAX/電話機能はどちらかというと国内市場向けであり、新機種の投入をもって日本市場に注力してきたい」と語った。

執行役員 広報・総務部長 長谷川友之氏 ブラザー販売株式会社 代表取締役社長 神谷純氏

 事業戦略について説明したブラザー販売株式会社 代表取締役社長 神谷純氏は、「我々は業界最薄のカラーレーザー“ジャスティオ”シリーズと、カラーインクジェット“マイミーオ”の2種類のラインナップで、ビジネス向けと家庭向けのラインナップを完全に分離。さらにハイエンドからエントリーまでカバーした充実のラインナップを提供しており、ユーザーのニーズに応えることができる」とアピール。

 今後の戦略については、「これまではモノクロからカラーへと進化してきたが、今後はライン型インクジェットなどの新技術を搭載した次世代機を投入する」という意向を説明した。

 また、今後純正消耗品に新たなブランド「innobella(イノベラ)」という名前を付加することも説明。「これはinnovation(革新的な)とBella(イタリア語で“美しい”という意味)を組み合わせた造語で、純正消耗品の安心感、知名度を高めていきたい」と述べた。

 なお、ジャスティオシリーズに引き続きCMのイメージキャラクターとして、キャスター、タレント、女優として活躍中の小林麻央さんを起用。ホームページや店頭POPなどを通じて新製品の知名度拡大を目指す。

次世代機の開発も進んでいる 純正消耗品ブランド「innobella」の導入も。 イメージキャラクターとして小林麻央さんを起用
MFC-480CNのみだが、AOSS設定ボタンを設けている ワイド液晶搭載モデルでは、ワイド画面を活かした画像補正前/後のプレビュー画像を表示 インクタンクも前面から交換可能で、メンテナンス性を向上させた

□ブラザー工業のホームページ
http://www.brother.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.brother.co.jp/news/2007/mfc870cdn/
□製品情報
http://www.brother.co.jp/product/mymio/
□関連記事
【8月20日】ブラザー、SOHO向け製品ブランド「ジャスティオ」を立ち上げ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0820/brother.htm

(2007年9月26日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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