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ダイアローグ、CDMA 1X WINモジュール対応のモバイルノート

FlyBook V5

9月下旬 発売

価格:オープンプライス



 株式会社ダイアローグ・ジャパンは、CDMA 1X WINモジュールを内蔵可能なモバイルノートPC「FlyBook V5」シリーズ、「同VM」シリーズを9月下旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は両製品ともに25万円前後の見込み。

 V5はコンバーチブル型タブレット、VMは液晶の位置を前後に調節可能なノートPC。それぞれ2006年6月に発売した「V33i」、「VM」の後継モデルにあたる。ともにKDDIが開発したCDMA 1X WINモジュール「KCMP」とアプリケーションを搭載したモデルを用意し、KDDIの携帯電話網を利用した無線データ通信に対応する。

 初回接続時は、オンラインサインアップをする必要があるが、KDDI独自の仕組みを利用し、通常利用時とは別のアクセスポイントに接続してサインアップすることで、有線LANや無線LANなどを一切使わずにKDDIと回線契約をすることができる。よって、ユーザーは本製品を購入するだけで、インターネットや店頭での契約手続きを行なうことなく、無線WANを利用したインターネット接続を開始できるのが最大の特徴としている。

内蔵するWINモジュール「KCMP」 専用のツールでWINモジュールを有効にした後、電話網を通じた通信を開始する 初回接続時はオンラインサインアップを利用するが、このときは通常接続時とは違うセンターと通信する仕組み

 なお、CDMA 1X WIN組み込み済みのモデルが用意されるほか、HSDPA対応モジュールを内蔵し、HSDPA/UMTS/EDGE/GPRS/GSM規格のSIMカードに対応するモデル、およびモジュールを一切組み込まないモデルも用意される。モジュールの単体販売は今のところ予定されていない。

●V5シリーズ

 V5シリーズは、本体サイズが234×165×29.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量が1.27kgの小型軽量コンバーチブル型タブレットPC。従来のV33iからの改良点として、回転可能な130万画素Webカメラおよび指紋センサーを追加した。基本スペックも強化されている。

WINモジュール内蔵モデルは、「KDDI Module Inside」のシールが貼られる 液晶を回転させてタブレットPCとして使用したところ ペンは液晶左上に内蔵する

 主な仕様は、CPUにCore Duo U2500(1.20GHz)、メモリ1GB(最大2GB)、Intel 945GM Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)。60GB HDD、1,024×600ドット(WSVGA)表示対応8.9型ワイド液晶、OSにWindows XP ProfessionalまたはVista Businessを搭載する。

 インターフェイスは、ExpressCard/54スロット×1、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、TV出力、56Kモデムなどを備える。

 バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約4.3時間。

●VMシリーズ

 VMシリーズは、可動型ディスプレイを搭載した2スピンドルモバイルノートPC。本体側とディスプレイ側にヒンジを2個備え、その間の接続部は伸縮可能になっており、角度を保ったままディスプレイを手前に引くことができる。飛行機内などの狭い環境での操作性を向上させた。

 主な仕様は、CPUにCore Duo U2500、メモリ1GB(最大2GB)、Intel 945GM Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)。60GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、1,280×768ドット(WXGA)表示対応12.1型ワイド液晶、OSにWindows XP ProfessionalまたはVista Businessを搭載する。

FlyBook VMシリーズ 液晶ディスプレイを手前に出したところ

 インターフェイスは、ExpressCard/54スロット×1、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、130万画素Webカメラ、指紋センサーなどを備える。

 バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約2.3時間。本体サイズは292×222×25.8(同)、重量は1.66kg。

●生産性向上のツールとして

同社 代表取締役 李尚禮(Lee Shang Li)氏

 発表会では、同社 代表取締役 李尚禮(Lee Shang Li)氏が挨拶。同氏は、新製品について、「これまで欧州のいくつかの企業にも実際に採用していただき、現場でネットワークにつながることによる生産性の向上について検証していただいた。今回も、特に日本の企業ビジネスユーザーに試していただいて、製品がもたらされる生産性向上を体験してもらいたい」と語った。

 また、製品の信頼性についても、「製品自体の平均故障間隔は5万時間を実現しており、信頼性のある製品作りをしていると自負している。今回のKDDIのモジュール内蔵についても、KDDIのスタッフと密接に協力し、モジュールのテストを繰り返すことで信頼性を最適化した。ユーザーに製品をお届けした後も、販売規模に応じたサポート体制を築き、日本のユーザーのための製品を今後強化していきたい」と説明した。

 新製品のプロモーションについては、発売と同時に、回線開通を含めて、20万円前後で提供するキャンペーンを展開する予定。また、今後は特に法人向けのユーザーを中心に製品の良さを紹介していき、ラインナップを展開していきたいとした。

□ダイアローグ・ジャパンのホームページ
(6日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.flybook.co.jp/
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【7月10日】レノボ、国内初のCDMA 1X WIN通信モジュール搭載ノート
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【2006年6月15日】Dialogue、可動型ディスプレイ搭載モバイルノート
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(2007年9月7日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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