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島根富士通で30組の親子がノートPCの組み立てに挑戦
~サプライズやイベントなど趣向を凝らした体験会

会場の様子

8月4日 開催



 株式会社島根富士通富士通株式会社は4日、「富士通パソコン組み立て教室」を開催した。開催場所となった島根富士通はノートPCの生産拠点で、参加者は「FMV-BIBLO NF50W/V」の組み立てに挑戦した。

島根富士通代表取締役社長 山森章朗氏

 今回の開催は島根富士通で2回目となるもので、抽選で選ばれた、埼玉県から福岡県まで、17人の男の子と13人の女の子、そしてその保護者が参加した。前回は13.3型液晶搭載の「FMV-BIBLO MG50S」を組み立てたが、小型のためやや難しいという声があったため、今回は15.4型液晶の「FMV-BIBLO NF50W/V」が用意された。

 組み立てに先立ち、島根富士通代表取締役社長の山森章朗氏が挨拶。「ノートPCには、マザーボードだけで1,500もの部品が載っている。組み立てを通じてそういった仕組みを覚えながら、楽しんで挑戦して欲しい」とエールを送った。

 組み立て機のスペックは、Celeron M 430(1.73GHz)、メモリ1GB、HDD 120GB、DVDスーパーマルチドライブ、ワンセグチューナ、無線LAN、Windows Vista Home Premiumなどを搭載。本体色は応募時に選べるようになっており、内訳はブラックが9、ラベンダーが10、ホワイトが11とほぼ同数に分かれた。

 液晶パネルやCPUなど専門的な技術がいるものについてはすでに組み付けがなされていたが、それでも大小30近いパーツがあり、100ページに及ぶスライドとスタッフの指示に従いながら、順にパーツを取り付けていった。

 デスクトップPCを自作する場合だと、通常マザーボードにCPUやメモリを取り付けるところから始めるが、今回最初にマザーボードに最初に取り付けたパーツはオーディオケーブル。これはマザーボードをカバーに取り付けると、オーディオコネクタが隠れてしまうため当然の手順なのだが、いわゆる自作とは工程がずいぶんと違う。

 また、使用するケーブルの多くもフィルムタイプが多く、狭い内部に這わせるため皮膜ケーブルを規定の場所にテープで固定するなど、やや慎重な作業を要求される。とはいえ、高度な技術がいるわけではなく、予定通りおよそ90分間で全員が作業を終えた。

組み立てに使うパーツと工具など ドライバは普通のプラスと六角ナット用の2本が用意 カバーなど大きめのパーツは別の箱に入れられている
まず、マザーボードにデスクトップPCでいうところのI/Oパネルを取り付ける ちなみに六角ナットを使ったのはこれが最初で最後。後はプラスドライバだけを使った マザーボードに初めて接続したのはオーディオケーブル。このコネクタには黒いロックがついているが、ほかのフィルムケーブルのコネクタはほとんどがロック無しのタイプになっていた。これは組み立てが容易であるため、最近はこちらを多く採用しているのだという
底になるシャーシに マザーボードをいれる CPUファンは
ヒートシンクの手前に ホルダーを取り付け ネジで固定した後ケーブルが遊ばないようテープで固定
先ほどのオーディオケーブルの逆端にオーディオボードを取り付け シャーシに固定 オーディオケーブルはほかのものにふれないようアルミシートでラップする
無線LANのON/OFFスイッチや LEDのステータスレンズといった細かな部品も取り付ける ワンセグチューナは
シャーシにネジ止めして データケーブルと アンテナケーブルをマザーボードに接続
無線LANアダプタは マザーボードのスロットに接続してネジ止め タッチパッドのあるアッパーカバーは
タッチパッドのケーブルを接続して ネジ止め。液晶がついていないこの格好のノートを見るのも新鮮な経験だ ここまでで前半部が終了。休憩中は展示されていた各種BIBLOやLOOXなどに触れることができた
後半で最初に取り付けるのは液晶ディスプレイ これを本体にネジ止めし ディスプレイケーブルや、無線LAN/ワンセグチューナのアンテナを接続する
ケーブルは束ねて、溝にはめておく 続いてキーボードのケーブルをマザーボードにつないで ひっくり返して、本体に装着。これでだいぶPCらしくなった
あとはヒンジカバーと キーボードカバーを取り付けたら内面の作業は完了 残りは本体裏側の作業
HDDカバーを外し HDDを取り付けて またカバーを戻してネジ止め
あとは光学ドライブと バッテリを取り付けて 晴れて完成

 最後に司会者の合図で一斉にノートPCの電源を投入。見事、全員のPCが起動し、拍手がわき上がった。その直後、会場のあちこちで「おお~っ!」という驚きの声が上がった。というのも、参加者は来場した際に受付で別々に写真を撮影していたのだが、起動したPCの壁紙にはその写真が貼り付けられていたのである。

 組み立て会場に入ったときにはすでにHDDが他のパーツと一緒に用意されていたと思ったのだが、心憎いサプライズと富士通スタッフの早業ぶりに皆感心していた。

きちんと組み立てられたのか。やや緊張した面持ちで電源を入れると 全員のPCが無事起動し、拍手が起こる その後、起動した画面にはなんとさっき撮影したばかりの写真が

 この後、工場でマザーボードの部品実装ラインの見学と記念写真撮影を終えた一同を待ち受けていたのは、島根富士通スタッフによる組み立て競争のイベント。現場のスタッフがどれほどの早さで組み立てを行なうのかを見学するのと同時に、2人の内、どちらが早く組み上げるかを予想した。

 会場には実際の製造ラインで使っているのと同等のセルが用意されており、使うネジに応じて自動的にトルクを調整する電動ドライバが使われたという点こそ違うものの、使ったパーツは参加者と同じもの。結果、1人は4分22秒、もう1人は4分8秒という驚異的な早さで組み立てを完了した。

男性、女性の2名の現場スタッフが組み立ての時間を競った 奥に見える機械はネジを供給するもので、締め忘れしないようネジ数を自動的にカウントする
電動ドライバもネジに合わせてトルクを自動調整する優れもの。子供たちは自分が予想した選手の応援に回った 予想では女性スタッフが勝つとした人が7割近くいたが、結果は男性スタッフが14秒差の4分8秒で完成させた。ちなみにリハーサルを大きく下回る時間で完成したとか

 今回のイベントについて山森社長は「点数をつけることは難しいが、大成功と言っていいだろう」と評価。現場のスタッフは昨年の反省点などをふまえつつ、かなり力をいれて取り組んだそうで、来年もさらに中身を充実させたいとの意気込みを示した。

 島根富士通は、国内で唯一マザーボードまで内製を行なうPC製造工場だが、何よりも重視しているのが品質。同社では「製造不良ゼロ」をスローガンに掲げており、実際に顧客出荷分はそれを達成しているという。

 スピーディさも国内製造による同社の強みの1つで、早いものでは午前中に受けた注文分をその日の午後には出荷する体制を整えている。また、開発拠点と部材調達拠点との密な連携も品質や生産性の向上、そしてコストの削減に繋がる重要な要因。

 「設計に言われるがままに製造しているだけではダメ。設計と製造が協業して源流部分から突き詰めていくことで、作り込みにおける負のコストを下げられる」と山森社長は語る。また、福島工場とも工場連絡会を開くことで、情報を共有する体制を築いているという。

 今後は他社が採用しているRFIDシステムの導入も視野に入れているといい、さらなる効率化を図っていきたいとした。

□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□島根富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/group/sfj/
□FMV-BIBLO NXシリーズのページ
http://www.fmworld.net/product/hard/pcpm0704/biblo_loox/nf/
□関連記事
【7月9日】島根富士通、小中学生向け「富士通パソコン組み立て教室」を開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0709/sfj.htm
【2006年8月7日】【大河原】富士通、島根でノートPCの組立教室を開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0807/gyokai170.htm
【2005年11月21日】【大河原】国内生産比率を85%まで引き上げるNEC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1121/gyokai142.htm

(2007年8月6日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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