日本HP「Pavilion s3000」

発売中

　日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)の「Pavilion s3000」は、本体サイズ107×340×276mm(幅×奥行き×高さ)、重量約6.7kgの、コンパクトなデスクトップPCだ。

　s3000はIntel CPUを搭載した「s3040jp/CT」と、AMD CPUを搭載した「s3020jp/CT」の2モデルがラインナップされるが、今回はs3040jp/CTを借用したので簡単なレポートをお届けする。

CD-ROMケースと比較(正面)	s3000の側面。フロントパネルは少し傾斜している	CD-ROMケースと比較(側面)

本体天面部に電源スイッチを備える	電源ONでスイッチが青く光る	本体底面。フロントパネルの傾斜ですき間を確保し、通気孔から排熱を行なう

本体正面のメモリカードリーダ。メモリースティックDuoなどの小型メモリカードは、アダプタが必要	正面下部のポケット・メディアドライブ用スロット。シャッターは手動	本体背面のインターフェイス類。ビデオカードを追加搭載すると、オンボードのVGAは使用できなくなるため、カバーがかけられる

本体内部全景	拡張スロットはLowProfile対応PCI Express x16×1、PCI×1	ビデオカードはNVIDIA GeForce 7500 LE(256MB)。基板上にASUSTeKのロゴが見える

CPUはCore 2 Duo E6400	取り外したCPUファン。本体背面向きにダクトをかぶせ、排熱の方向を誘導している。ヒートパイプは銅製	光学ドライブは東芝サムスンのTS-H653

フロントパネルを取り外したところ	本体から取り外したメモリカードリーダ

光学ドライブ、HDD、メモリカードリーダ、PMDスロットを外したところ。メモリスロットは本体のほぼ中央に配置されている	HDDはSeagateの3500630ASが搭載されていた

　s3000は、容量120GBのポータブルHDD「ポケット・メディアドライブ(PMD)」を直接挿入可能なスロットを本体下部に備えている。PMDからのブートはサポートされないが、ダイレクトにPCに挿入して使用できるという発想は面白い。PMDは運搬用の専用ポーチと、給電ケーブルと兼用可能なUSBケーブルが付属する。価格は15,750円。

PMD(右)と付属ポーチ(左)	CD-ROMケースと比較

PMDの正面。シンプルなデザイン	PMDの背面。USBポートが用意されている。

ポーチの内側(左)と、付属の給電兼用USBケーブル(右)	PMDをs3000に取り付けたところ

●ベンチマークテスト

　この試用機を用いて、ベンチマークテストを行なった。ソフトはPCMark05、3DMark06、Windowsエクスペリエンスインデックスの3つを利用した。

　試用機の主な仕様は、CPUにCore 2 Duo E6400(2.13GHz)、メモリ2GB、チップセットにIntel 945GM Express、NVIDIA GeForce 7500 LE(256MB)、HDD 500GB、±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ、PMD、OSにWindows Home Premiumを搭載。この構成の場合、3月16日現在の受注価格は165,270円となる。

　小型筐体だがデスクトップ用CPU、メモリ、ビデオカードを搭載したことで、ベンチマーク結果は決してタワー型PCに見劣りしない数値となっている。設置スペースに限りはあるが、ハイパフォーマンスなPCが欲しい、という方は購入候補に加えていいだろう。

PCMark05

3DMark06

Windowsエクスペリエンスインデックス

□日本HPのホームページ
http://welcome.hp.com/country/jp/ja/
□Pavilion s3000の製品情報
http://h50146.www5.hp.com/products/desktops/personal/
□関連記事
【3月6日】日本HP、小型デスクトップPC「Pavilion」2製品
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0306/hp.htm

(2007年3月20日)

[Reported by ishid-to@impress.co.jp]