Windows XPの自動更新に不正ライセンス通知ツールが追加2月20日 開始 米Microsoftは20日、日本をはじめとする22言語のWindows XPユーザー向けに、自動更新機能による正規ライセンス認証通知サービスを追加した。 同社では2005年7月より「Windows Genuine Advantage」(WGA)と呼ばれる、ライセンスの認証プログラムを導入。Windows Update/Microsoft Update/Download Centerを利用するにあたって、現在利用しているOSのライセンスが正規のものであるかどうかの確認が実施されるようになった。 これにより、プロダクトキーが正規のものでなかった場合、自動更新機能による重要なセキュリティアップデートなどを除き、Windows Updateなどの機能/サービスが利用できなくなる。 同社によれば、WGAは導入以来、世界中で5億台以上のPCで実行され、そのうち約22%、日本国内では約7%が不正なライセンスを使用していたという。日本では例が少ないが、海外ではディスク表面のホログラムまで模倣した精巧な偽造品が出回っていたり、PC販売業者が不正なプロダクトキーをインストールして出荷していることもある。 WGAでは、ユーザーによる違法コピー対策といった側面以外に、救済策/啓蒙活動という性格も持っており、実際、ユーザーが知らず知らずのうちに精巧な偽造品などを利用しているとわかった場合は、WGAのサイトを通じて、正規のOSを無償で入手できるようになっている。 今回、このWGAに対する認識をより高めるために、「WGA Notifications」(以下、WGAN)というツールが自動更新機能経由で提供されることになった。これにより、自動更新機能を有効にしている場合は、2月20日以降、WGANがリストに加わる。なお、WGANはインストールしないことも選択できるが、一度インストールするとアンインストールできない。 WGANをインストールすると、WGAによりライセンスが正規のものかどうかが即座(ネット環境に依存)に判別され、不正なものとわかった場合に、ポップアップなどの形でユーザーにその旨を知らせる。この通知にはWGAのサイトなどへのリンクが貼られており、正規品の入手方法を確認できる。なお、偽造品による被害ではなく、自ら不正なプロダクトキーを利用しているユーザーに、オンラインで正規ライセンスを購入し、OSを再インストールすることなくプロダクトキーを変更できる。 なお、WGANをインストールし、ライセンスが不正だった場合でも、通知が出るのみで、WGAによるアップデートの制限を除き、OSの機能などが制限されたりすることはない。 WGANは、北米、イギリス、フランス、香港などでは2006年末から提供されており、今回提供地域が、日本、韓国、ロシアなどにも拡大された。 □マイクロソフトのホームページ (2007年2月20日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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