Intel、2006年は減収減益
|
吉田和正 代表取締役共同社長 |
1月17日 発表
米Intelは16日(現地時間)、2006年第4四半期および通年の決算を発表した。
これを受けて、日本法人のインテル株式会社は、都内で説明会を開催し、吉田和正代表取締役共同社長が2006年の総括と2007年への展望を語った。
Intelの2006年通年決算は、売上高354億ドル、営業利益57億ドル、純利益50億ドル、1株当たり利益86セントとなった。いずれも前年比で減少となっており、特に営業利益の減少率は53%に及んでいる。2006年第4四半期は、売上高97億ドル、営業利益15億ドル、純利益15億ドル1株当たり利益26セントで、こちらも前年から減少した。
吉田共同社長は、「2006年は非常に苦しい年だったが、早期に対策を行なったことで、第4四半期には回復の兆しが見えてきた」と語った。Intelは第2四半期時点で102,500人だった従業員を、2006年末には94,100人に削減している。
また、「2006年は全世界で2億3,000万台のPCが出荷され、そのほとんどがインターネットに接続されている。PCはインターネットのインフラ基盤として確固たる位置を占め続けている。
2006年に投入したCore 2 Duoは性能だけでなく、電力効率に優れており、ここ数十年間でもっとも重要な変化といえるだろう。Core 2 Duoは、3カ月感で600万個の出荷を行ない、過去最高の立ち上がりとなっている。また、11月にはQuad Coreプロセッサの出荷もできた」と振り返った。
さらに、「2007年は、モバイルのCentrino、ホームのViiv、企業向けのvProに引き続き注力する。CentrinoはIEEE 802.11nに対応した新しいプラットフォームを提供する。vProもノート版を提供し、デスクトップ版も強化する。
CPUについては、オレゴンのD1Dで45nm製品の開発を行ない、2007年後半にはアリゾナのFab 32で製造を開始する。続いて、イスラエルのFab 28でも2008年後半から生産を開始する。
54億ドルを予定している研究開発費の6割は、次世代マイクロプロセッサアーキテクチャーの開発に、また、設備投資の大半は45nmの製造ラインに費やされる」とした。
会場には、オンキョーの高音質PC、ソニーの円形デスクトップPC「VGX-TP1」、インテルの医療業務用端末などが展示され、注目を集めていた。
オンキョーの高音質PC。左は別売のアンプ | 背面パネル | Core 2 Duoが搭載され、高品位のサウンドカードや制震構造が特徴 |
ソニーの円形デスクトップPC「VGX-TP1」と地デジチューナー「VGF-DT1」(左) | インテルの医療業務用端末。フラットな形と防水構造が特徴 | 背面には患者の記録用のデジカメも装備される |
□Intelのホームページ(英文)
http://www.intel.com/
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2007/070117a.htm
□関連記事
【2006年1月18日】Intel、2005年は売上/利益とも増大
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0118/intel.htm
【2005年8月5日】【元麻布】新工場建設から見るIntelのFab変遷
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0805/hot379.htm
(2007年1月17日)
[Reported by date@impress.co.jp]