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Class 4の4GB SDHCカード「エレコム MF-FSDH04G」レポート発売中 価格:オープンプライス 7月末にパナソニックから出荷された4GB SDHCカード「RP-SDR04GJ1K」のレポートをお送りした。その時点では、SDHCカードは、この製品しかなく、予想より遅めだった転送速度などが、SDHCの特徴なのか、この製品の特徴なのか判断できなかった。 事前の情報では、2番目のSDHCカードはサンディスクの「SDSDBR-4096-J85」だろうと見られていたのだが、意外なことにエレコムの「MF-FSDH04G」の方が、市場には早く登場した。購入したのは楽天市場で、購入価格は29,800円だった。初値なので仕方ないが、パナソニックの実売価格が25,000円を切るほどに下がってきているのに比べると割高に感じる。 ●シンプルなパッケージ エレコムから直送されてきた「MF-FSDH04G」は、シンプルな紙箱で、低価格のSDメモリーカードのパッケージと基本的には同じだ。 それでもパッケージには「SDHC」のロゴが大きく描かれ、SDHC対応機器以外では使用できないという注意書きも目立つ場所にある。 カード自体はSDスピードクラスの「class 4」に対応とされており、最低4MB/secが保証される。なお、パッケージには“最大7MB/secの高速転送”と書かれている。パナソニック製RP-SDR04GJ1KはClass 2対応だったので、より速い速度が期待される。
●SDHC対応カードリーダーは5機種を用意
SDHCの市場登場から2カ月を経過しているので、カードリーダーも最初からSDHCに対応している製品が増えてきている。 今回はバッファローの「MCR-C28/U2」とエレコムの「MR-A20HBK」の2製品を試した。いずれも出荷状態でSDHCに対応している。 これに、前回のテストで一番速かった、パナソニック「BN-SDDBP3」、USB接続で一番速かったアイ・オー・データ機器の「USB2-W12RW」、そして一番遅かったバッファロー「MCR-C12H/U2」を加え、5製品でテストした。 ●エレコムSDHCの驚くべき速さ ベンチマークテストは前回と比較しやすいように「HD BENCH 3.30」を使用している。 結果は表のとおりだが、パナソニックのSDHCカードに比べ、エレコムのSDHCカードは、読み書きともほぼ2倍速い。この結果はカードリーダーによって左右されていない。 Classが異なることで、ベンチマークテストではかなりの差がでることが分かった。サンディスクの製品(Class 2)とともに、同Classでの違いも試してみたいものだ。
●カードリーダーの性能差は縮まる なお、カードリーダー別では、バッファローとエレコムの新製品が、僅差ながらアイ・オーを上回った。バッファローは、前回最下位の汚名をようやくそそいだというところだ。 新製品2機種の感想をちょっとだけ記しておこう。バッファローの新製品は短いUSBケーブルが直付けで使いやすいが、本体が厚く、意外とかさばりやすい。ここまで厚みがあればケーブルは完全に収納できて欲しい。エレコムは、ケーブル外付けでごく普通の形だが、SDカードスロットにはSDカードを裏返しに入れなければならず使いにくい。速度的にはアイ・オー、バッファローと肩をならべているものの、基本的な使いやすさという点ではまだ差があるようだ。
□エレコムのホームページ (2006年9月21日) [Reported by date@impress.co.jp]
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