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IBM、1万6千個のCellと8,000個のOpteronを搭載したスパコン
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BladeCenter Hのシステムボード |
9月6日(現地時間)発表
米IBMは6日(現地時間)、Cell Broadband Engineプロセッサを搭載した初のスーパーコンピュータ「Roadrunner」(コードネーム)を開発すると発表した。
同社の市販製品であるCell搭載のBladeCenter Hシステムと、デュアルコアOpteron搭載のSystem x 3755を組み合わせたスーパーコンピュータ。「Hybrid Programming」と呼ばれる新開発のソフトウェアと、AMDのHyperTransport応用技術「Torrenza」(コードネーム)を利用することで、異なるプラットフォームを接続。OpteronシステムはファイルI/Oや通信など基本的プロセスに使用し、主用途である複雑な計算にはCellシステムを用いる。
システム全体でのプロセッサ数は、Cellが16,000個以上、Opteronが8,000個以上。計測方法が公開されていないため単純な比較はできないが、Roadrunnerのピーク性能値は1.6PFLOPS以上とされており、現在の世界最高性能スーパーコンピュータである同社のBlueGene/Lの約6倍近い計算能力となる。
同システムは、米エネルギー省国家核安全保障管理局に2008年中に納入完了予定。
□IBMのホームページ(英文)
http://www.ibm.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/20210.wss
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(2006年9月7日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]