[an error occurred while processing the directive]

Intel、ゲルシンガー氏来日記者会見
~WS向けCore 2 Duoの投入を明らかに

上席副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長 パット・ゲルシンガー氏

8月21日 開催



 インテル株式会社は21日、米Intelの上席副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長 パット・ゲルシンガー氏の来日に合わせて、同社のエンタープライズ戦略を説明する記者発表会を開催した。

 ゲルシンガー氏は、「今年は、プロセス技術、Intel Coreマイクロアーキテクチャー、プラットフォームフォーカスの3つが揃った最高の年」と挨拶し、Itaniumの成長と今後の展開について説明。

 SPARCとPowerに対する、2006年第1四半期のItanium搭載システムの売上金額がいずれもプラス40%にまで成長したことを示すとともに、「システム売上金額の成長は右肩上がりで、Itanium搭載システムはおおまかに計算してHPC分野の20%程度になる」とアピールした。また、日本市場ではいずれも100%を越える成長を示し、「Itaniumは唯一のハイエンド製品となっている」とした。

 同氏は、65nmプロセッサと90nmプロセッサの生産量が2006年春に逆転したことを明らかにし、65nmプロセスを採用したプロセッサが量産体制に入り、「今年は大半が65nmプロセッサになる」と語った。

対SPARC、対PowerのItanium搭載システムの売上金額 日本における、対SPARC、対POWERのItanium搭載システムの売上金額 65nmと90nmの生産量が逆転

2006年の展開

 今後の展開として、サーバーセグメントでは、2006年第3四半期に16MBのL3キャッシュを搭載する7100番台のXeonを、第4四半期にはクアッドコアのClovertownを投入するほか、ワークステーション向けにCore 2 Duoを投入することを明らかにした。このCore 2 Duoはユニプロセッササーバー向けで、Xeonブランドとなる。また、クライアント向けには第4四半期にクアッドコアのKentsfieldを投入する。

 「2006年はハイエンドからモバイルまで、すべてのセグメントに新しいものを投入し、プロセッサの性能と省電力性でリーダーシップを取っていく」とした。

●vProの普及促進を目指すテクノロジー・ショーケース

代表取締役共同社長 吉田和正氏

 インテル 代表取締役共同社長 吉田和正氏は、エンタープライズ・プラットフォーム向けに最新のテクノロジーの具体的な利用形態を紹介する「インテル エンタープライズ・テクノロジー・ショーケース」を開設したと発表した。場所は帝国ホテルタワー15F。

 テクノロジー・ショーケースは、同社のvProプラットフォームを訴求するもので、企業向けに、同社のアーキテクチャやソリューション、テクノロジーなどを紹介する。それとともに、その周知を通じ、業界各社と協力してvProのエコシステムの確立を立ち上げることを目的としている。

 同士は、「すぐれた技術をどういう風にエンドユーザーへ届けていくかが次のチャレンジで、それがプラットフォーム戦略。プロセッサ、チップセット、ソフトといった沢山のエレメントがソリューションの形となって、アプリケーションが乗り、最終的に企業で使われる。その時間を短縮し、会社の競争力と生産性、効率を向上させる世界をなんとか作っていきたい。これはインテル1社ではできないが、一緒に構築していくパートナーにプラットフォーム上に集中していただいて、優れた技術製品を展開していきたい」と、抱負を語った。

 また、vProについては、「9月、10月に製品発表を考えている」とした。

テープカットの様子 テクノロジーの展示 テクノロジーショーケース

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2006/060821.htm
□関連記事
【4月27日】【元麻布】IntelのビジネスデスクトップPCブランド「vPro」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0427/hot421.htm
【2005年12月9日】Intelパット・ゲルシンガー氏、2006年のプラットフォーム戦略を語る
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1209/intel.htm

(2006年8月21日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
お問い合わせに対して、個別にご回答はいたしません。

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.