TForce 550は、nForce 550を搭載するATXマザーボード。BIOSTARの製品は、日本ではまだ知名度が低いが、国内で代理店による取り扱いが始まったため、ここへきて店頭での流通が活発になってきた。
本製品は、オーバークロック機能を売りとしたハイエンド向けの「T-Series」に属するもの。具体的には、CPU/メモリ/チップセットの電圧、CPU/メモリ/PCI Expressの周波数などを細かく設定できるほか、10~15%/15~25%/25~30%のいずれかを選択してオーバークロックする自動モードもある。
これらの設定は、50セットまでBIOS内に保存して呼び出せるほか、オーバークロックが原因で起動できなかった際に通常のクロックで自動起動させる機能や、BIOSフラッシュユーティリティ、メモリテストユーティリティなどもBIOS機能として用意されている。また、オーバークロック機能は付属のWindows用ユーティリティでも実行できる。
ハイエンド向けといっても、オンボード機能/構成は一般的なもので、価格も非T-Seriesと千円程度しか差がない。どちらかというと、最高クロックCPUをさらに高クロックで動かすというより、ミッドレンジあたりの手ごろな価格のCPUをオーバークロックさせるのに向いているだろう。
やや余談となるが、本製品の付属品はクッション地のソフトケースに入れられている。USBメモリやデジカメなど、鞄の中にそのまま放り込むにはちょっと抵抗があるようなものを入れるのにちょうどいい。
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