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データストレージや情報セキュリティなどに関する6つのExpoが開幕
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会期:6月28日~30日
会場:東京ビッグサイト
リード エグジビション ジャパン株式会社が主催する「データストレージEXPO(DSE)」や「情報セキュリティEXPO(IST)」など、6つのExpoが28日開幕した。会場は東京ビッグサイト。会期は6月28日から30日まで。入場料は事前登録の招待券があれば無料(招待券の発送は終了済み)。当日券は5,000円。なお、入場券はすべてのExpoで利用できる。
会場では、主に業務向けのソリューションやパッケージ、サーバーアプライアンスなどの展示とデモンストレーションが行なわれていた。ストレージ関係では、HDDを破壊する装置が目立ち、コンシューマー向けのデバイスや、PC関係の出展は少数。
また、上記の2Expoに加えて、「第1回 RFIDソリューションEXPO(RIDEX)」、「データウェアハウス&CRM EXPO(D&C)」、「組込みシステム開発技術展(ESEC)」、「ソフトウエア開発環境展(SODEC)」も同時に開催されている。
データストレージExpoと情報セキュリティEXPOより、ユニークな6製品を紹介する。
●Quad SLI対応電源とデコレーションハウス風スピーカ
株式会社オウルテックのブースでは、Seasonic製のQuad SLIに対応する電源「M12 SS-700HM」が展示されていた。山洋製ファン2基と日本製コンデンサの採用により高信頼性を謳っている。容量は700Wで、各ラインの出力は、+3.3Vが24A、+5Vが30A、+12V1/2/3/4がそれぞれ18A、-12Vが0.8A、+5SBが3A。コネクタはメイン用20/24ピン×1、12V用4+4ピン×1、ペリフェラル用4ピン×10、PCI-Express用6ピン×4、シリアルATA用5ピン×8、FDD用×2。
また、デコレーションハウス風のスピーカも展示されていた。価格は1万数千円になる見込み。
M12 SS-700HM | デコレーションハウス風スピーカ |
●iPodに対応するUSB転送ホスト
米ADCUSの「Hitch」は、デジカメやフラッシュドライブなどUSBデバイス間のデータを転送するデバイス。モノクロの2.5型液晶を備え、フォルダーやファイルの選択が可能なほか、ファイル転送の進捗状況が表示される。また、iPodにも対応し、アルバムやプレイリスト単位での転送が可能。
Hitch | Hitchのパッケージ |
●ジャイロセンサーモジュール
三映電子工業株式会社のブースでは、ジャイロセンサーを利用したアプリケーションを開発できるモジュールが展示されていた。同モジュールでは、振動の検出や、上下左右への動きの検知、落下直前の回転運動の検知などが可能。これらを利用することで、振動や上下左右への動きによるスイッチの作成が可能なほか、落下直前に落下を予測して処理を行なうアプリケーションの開発などができる。
ジャイロセンサー搭載モジュール | モジュールを2度振ることで音楽を鳴らすというデモが行なわれた |
●FeliCa対応のセキュリティキャビネット
FeliCa対応セキュリティキャビネット |
河村電気産業株式会社の「セキュリティキャビネット」は、FeliCaやおサイフケータイなどのICカードによる認証で引き出しの開錠を行なうキャビネット。
キャビネット本体にHTTPサーバーを搭載し、WEBブラウザからリアルタイムな引き出しの開閉状況確認や、リモートでの開錠/施錠とそのログの保存などが可能になっている。また、オプションで画像監視システムを搭載可能で、引き出しを開けた前後の画像を保存することもできる。
●薄型デスクトップを丸ごと磁気で破壊
DATA KILLER DM-180DC |
株式会社プラットフォーム・オブ・ジャパンの「DATA KILLER DM-180DC」は、薄型のデスクトップPCををそのまま中にいれて、磁気でHDDなどの磁気媒体を破壊する装置。約6,000ガウスの直流磁場をパルス方式で10ms照射し、磁気を減衰させてデータを消去する。同社では、装置の販売のほか、郵送によるデータ消去サービスや、訪問消去サービスなども行なっている。
□リード エグジビション ジャパンのホームページ
http://web.reedexpo.co.jp/reed_hp/
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【2003年7月9日】ストレージデバイス展示会「データストレージEXPO」開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0709/storage.htm
(2006年6月28日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]