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昭和電工、垂直磁気記録採用の100GB 2.5インチプラッタ
2006年第3四半期より量産出荷 昭和電工株式会社は、垂直磁気記録方式を採用した100GB/プラッタの2.5インチHDD用メディア(以下HD)を第3四半期より量産出荷開始すると発表した。 同社は6月に世界で初めて垂直磁気記録方式を採用した1.89インチHDを出荷開始した。今回はさらに記録密度を向上させ、178.8Gbit/平方インチを実現した。2006年代3四半期の時点では世界最大の記憶容量としている。 製造されたHDは主にノートPCで使用され、2枚HDDに組み込むことで200GBを実現できる。2枚プラッタで200GBを実現するHDDは、東芝が6月に「MK2035GSS」を発表しており、8月より量産に入る予定となっている。 また、同日に、台湾の生産拠点である昭和電工HDトレースに生産設備を追加/新設するとともに、既存生産拠点の生産性向上により、全世界での供給能力を200万枚増強して月産1,575万枚体制にすると発表した。増設は2006年内に完了を見込み、設備投資額は80億円を予定している。 同社は2006年5月に、昨年から実施していた月産305万枚の能力増強を完了し、4月より月産1,375万枚の生産体制をとっていたが、依然として早期出荷要請に応えられていない状況が続いてるという。このような状況への短期的な対策として増強投資を決定した。 今後、コンシューマエレクトロニクスを中心に、HDDの需要が高まると見込んでおり、中長期的な対応策としてシンガポールに新工場の建設を行なっている。2007年第1四半期中に量産を出荷開始する予定で、ラインの設置を順次行ない、2008年末時点で生産能力を月産2,400万枚にするとしている。
□昭和電工のホームページ (2006年6月23日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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