エルザというと、ビデオカードやTVチューナというイメージが大きい。事実、つい最近まで同社のメインの商品はこれらに集中していたが、ここへきて同社が初のマザーボードをリリースした。それがこの「ENF4SLI-16AR」だ。
フォームファクターはATXで、チップセットにはnForce4 SLI X16を搭載するハイエンド製品。外見的な特徴としては、チップセットとレギュレータのヒートシンクをヒートパイプで結び、CPUファンの風を利用して冷却する「E.S.C.S (ELSA Silent Cooling System」を搭載している点。ヒートシンクはファンレスで、嵩も低く、ビデオカードと干渉することもない。
レギュレータからの風を効率的に逃がすために、通常シリアル/パラレルポートがあるところは、コネクタが廃されているが、これらは利用価値が低くなっているため、あまり問題となることはないだろう。
もう1つ特筆しておきたいのは、マニュアルやユーティリティ類が充実している点。パッケージはもとより、マニュアルも完全に日本語化されているほか、Windows上でオーバークロック等の設定を行なうユーティリティも同梱されており、この分野の最初の製品ながら完成度は高い。マザーボード自体の開発は同社が行なったものではないが、同社の意気込みが伺える。
同社製ビデオカードのユーザーは選択肢の1つに入れたい製品だろう。
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