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ヤマダ電機の大型店舗「LABI1なんば」開店
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テープカット。左から一番乗りの男性、高嶋政伸氏、山田昇社長、南海電気鉄道・山中諄社長 |
3月10日 開業
大阪の南の中心・難波にヤマダ電機初の都市型大型店舗「LABI1なんば」が3月10日、オープンした。前夜からの雨が残る天候の中、徹夜組を含む3千人以上の列が続き、日本最大級の大型店舗誕生の瞬間を見守った。
前夜の激しい雨にもひるまない徹夜組は約150名。大雨の中前夜11時から並んだ大阪市在住の30代の男性がオープニングセレモニーのテープカットに参加するとともに、開店一番乗りを果たした。
降りしきる雨の中を並ぶ | 徹夜組は約150人 | 最後尾まで約600m |
一番乗りの男性は「今日はノートPCを購入する。我々大阪の人間にとってもヤマダはすでに身近な存在。超大型店がミナミにも誕生したことは喜ばしい」と述べた。
「ニンテンドーDS Liteが目的。私にとってはヤマダもヨドバシもジョーシンも同じ。安くて品揃えが豊富なら店舗ブランドは問わない」(徹夜組の20代女性、奈良市在住)。
「DS Liteをはじめとするゲーム関連商品を買いに来た。自分は朝5時から並んだが、雨の中で徹夜組が結構いたので驚いた」(20代男性、学生、京都市在住)。
9時40分のオープンセレモニー開始時には雨もほぼ上がったことから来客が急増、入場を待つ人の列は店舗前から北へ伸び難波パークスを通り過ぎて東へ、500m以上にわたる歩道を埋め尽くした。
挨拶する山田社長 | 祝辞を述べる高嶋政伸氏 |
入店第一号 | 続々と来店 |
開店の一番人気は話題の「ニンテンドーDS Lite」で、9時に500枚の整理券を配布し終わった時点で実質的な完売となり、4階のゲームコーナーで整理券保有者に対して500台の販売を終了した。
パソコンコーナーではソニーの「VAIO Type F(VGNFS21B)」が59,800円(通常134,800円)という破格値で目玉商品となり、40台が1時間で完売となった。
ニンテンドーDS Lite完売 | 目玉商品に群がる客 |
今回の「LABI1なんば」のオープンに対して、同じ関東系のビックカメラはチラシやポイントで対抗姿勢を見せているが、隣接した日本橋の競合各店舗はあきらめの姿勢で共通している。2001年のヨドバシ梅田店オープン時はさまざまな対抗策を打ち出した地場系量販店も、「ヘタな対抗策は自分の首を絞める」との経験則を得て静観の構え。
当日のチラシは新聞見開きサイズの倍の大きさ | ビックカメラなんば店は強気に対抗 |
オープン後の集客が今一つ伸び切れない大型商業集積地「なんばパークス」が、「LABI1なんば」のオープンによって活性化することから、周辺地域の期待は強い。しかし「従来の日本橋との共存は難しい」というのが店舗関係者の共通した認識で、「LABI1なんば」の開店をきっかけに、大阪ミナミは大きく変貌する可能性が強い。
□ヤマダ電機のホームページ
http://www.yamada-denki.jp/
□「LABI1 NAMBA」のホームページ
http://www.yamadalabi.com/
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【3月9日】ヤマダ電機、大阪なんばの大型店舗「LABI1 NAMBA」を10日オープン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0309/yamada.htm
【2005年1月24日】ヤマダ電機、大阪難波店の工事開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0124/yamada.htm
(2006年3月10日)
[Reported by 倉増裕]