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日立、ヒューマノイドロボットEMIEWによるホテルショーを開催実施期間:3月6日~3月12日 株式会社日立製作所と株式会社日立ビルシステムは、千葉県浦安市にあるシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルと共同で、シェラトンのロビーにて日立のヒューマノイドロボット「EMIEW(エミュー)」とシェラトンのマスコットキャラクター「ペントン」による子供向けのショーを実施する。 ショーのタイトルは「『ペントン』&ロボット『EMIEW』の仲良しステージ」。EMIEWがホテルマンとして必要な挨拶や荷物運びを着ぐるみのペントンから学ぶというストーリーのパフォーマンスショーだ。EMIEWはショーの中で音声合成技術や音声認識技術、倒立二輪移動機構などを披露する。 ショーは1回あたりおよそ15分間で、3月6日~12日までの7日間、1日2回行なわれる。無料。 初日第1回目のショーの様子を写真と動画でご紹介する。
手拍子をもらうなど、子ども連れを中心としたお客からの反応は上々。デモ終了後には記念撮影が行なわれた。
日立製作所機械研究所 ロボティクスプロジェクト・プロジェクトリーダーの堀内敏彦氏によれば、今回のショーはシェラトンからのオファーに日立が応えたもの。これまで国際ロボット展などで、いわゆる「プロ向け」のショーは実施してきたものの、EMIEWによる本当にまったくの一般向けのショーは今回が初めてだという。 日立は「人間との共生」をテーマにロボット開発を行なっており、本来は柵のない環境で、実際に人間に対する受付や荷物運びなどの業務を行なわせることを将来目標としている。今回のショーのような経験を今後の研究にもフィードバックさせていきたいという。そのため、今後も一般向けの場所でのデモの申し出は歓迎するとのことだ。
また、同ロボティクスプロジェクト主任研究員の柄川索氏は「子どもたちに、ロボットと一緒に暮らす未来のイメージを持ってもらえれば」と語った。また実際に人間が入っている着ぐるみ「ペントン」との「演技力」の差について触れ、「人間の演技力にはまだまだかなわない。もっと人間に、意図が伝わり、実際にインタラクションしている感じを持ってもらえるように改善していきたい」と語った。 EMIEWはこれまで、愛知万博・日立パビリオン待ち行列前でのクラウン(ピエロ)とのショーなど、人間と共同で、人間の表現力を生かしたショーで活躍してきた。ロボット単独ではなく人間と共同でショーを魅せていくというやり方は、ロボットショー、ロボットエンタテインメントの1つのありかたとして、両者の魅力をお互いに引き出す方向性を感じさせる。
□日立のホームページ (2006年3月6日) [Reported by 森山和道]
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