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ABIT「KN8 SLI / Fatal1ty AN8 SLI」


ABIT ( http://www.abit.com.tw/page/jp/ )
KN8 SLI ( http://www.abit.com.tw/page/jp/motherboard/motherboard_detail.php?pMODEL_NAME=KN8+SLI&fMTYPE=Socket+939 )

 KN8 SLIは、nForce4 SLIを搭載するATXマザーボード。一見してすぐ分かる特徴は、ノースブリッジの冷却にヒートパイプを採用している点。ヒートパイプはチップセットから、CPU横のレギュレータ部にある大型のヒートシンクへと伸びており、CPUファンの風を利用して廃熱する仕組みになっている。

 ヒートシンクからの廃熱を筐体外に効率的に排出するために、通常シリアルポートがある部分は何もない状態となっている。シリアルとパラレルはピンヘッダもないため、一切利用できないという思い切った仕様だ。

 SLIに対応するが、ビデオカード1枚しか使わないときはセカンダリのPCI Express x16スロットにSLIシャドーカードと呼ばれる基板を差し込む。なお、SLI利用時は補助電源として4ピンの電源を接続する必要があるが、場所がマザーボードの最下部にあるため、場合によっては電源延長ケーブルが別途必要だろう。

 SLI搭載製品としてはベーシックな仕様で、パッケージなどにもあまりオーバークロックの文言は謳われていないが、この製品もBIOSに同社伝統のSoft Menuが用意され、CPUクロック、メモリ、VCore、HyperTransport、ノースブリッジの電圧を設定できる。


主な仕様
リビジョン 1.0
BIOS Phoenix
フォームファクタ ATX
CPUソケット Socket939
ノースブリッジ nForce4 SLI
サウスブリッジ ---
FSB 200MHz
対応DIMM DDR400×4、最大4GB
対応VCore  
対応メモリ電圧  
拡張スロット(上から) PCI Express x1、PCI Express x1、PCI Express x16、PCI Express x1、PCI Express x16、PCI、PCI
オンボードビデオ ---
電源コネクタ 24ピン×1(メイン)、4ピン×1(ATX12V)、4ピン×1(SLI補助用)、3ピン×4(ファン)
IDE(コントローラ) Ultra ATA/133×2(nForce4 SLI内蔵)
SATA(コントローラ) シリアルATA 3Gbps×4(nForce4 SLI内蔵)
LAN(コントローラ) Gigabit Ethernet×1(nForce4 SLI内蔵)
オーディオ(CODEC) 8chオーディオ(ALC850)
ピンヘッダ USB 2.0×6、IEEE 1394×1、前面パネル用オーディオ×1
I/Oパネル PS/2×2、S/PDIF出力(角形)×1、8chオーディオ、USB 2.0×4、IEEE 1394(6ピン)×1、RJ-45
付属品 SLIブリッジ×1、SLIブリッジ固定具×1、SLIシャドーカード×1、IDEケーブル×1、FDDケーブル×1、シリアルATAケーブル×4、USB/IEEE 1394モジュール×1、I/Oシールド、サポートCD、マニュアル、シリアルATAドライバFD
【表面】2つのヒートシンクをつなぐヒートパイプが目を引く
【I/Oパネル】通常シリアルポートがある部分は素通しになっている
【裏面】CPUソケット固定具上部に見られる直線上のパターンは廃熱効果を持つという
【電源回路周り】
【付属品】I/OシールドとSLIシャドーカード



ABIT ( http://www.abit.com.tw/page/jp/ )
Fatal1ty AN8 SLI ( http://www.abit.com.tw/page/jp/motherboard/motherboard_detail.php?pMODEL_NAME=Fatal1ty+AN8+SLI&fMTYPE=Socket%20939 )

 Fatal1ty AN8 SLIは、nForce4 SLIを搭載するATXマザーボード。製品名にプロゲーマーFatal1ty氏の名前を冠し、ゲーマー向けの仕様となっている。

 オーバークロック面は充実しており、CPUクロックや、VCore、PCI Express、メモリ、チップセット、HyperTransportの電圧を調整可能。設定は、BIOS以外に付属のユーティリティでWindowsからも実行できる。ユーティリティでは、プリセットを登録することで、複数のオーバークロックパターンを呼び出せる。

 併せて廃熱面も強化されており、同じnForce4 SLI搭載のKN8 SLIがヒートシンクのみなのに対し、こちらはチップセットファンを搭載。加えて、レギュレータ周りの冷却用に、I/Oシールド部に2個の小型ファンも搭載。また、SLI利用時に2枚のカードをまたぐ形で取り付けるSLI用ファンが付属している。

 ユニークな付属品として、5インチベイ内蔵用の「Guru Panel」が付属。小型のディスプレイを内蔵し、各種温度、クロック、電圧、ファン回転数などが表示される。また、IEEE 1394、USB、マイク、ヘッドフォン端子に加え、CMOSリセットボタンを装備するのは、オーバークロックの微調整で試行錯誤するユーザーにとってうれしい配慮だろう。

 I/Oシールド部にはオーディオ関連の端子がない。代わりに、AUDIOMAXと呼ばれるカードが付属し、こちらにオーディオCODECと各種端子が備わっている。


主な仕様
リビジョン 1.0
BIOS Phoenix
フォームファクタ ATX
CPUソケット Socket939
ノースブリッジ nForce4 SLI
サウスブリッジ ---
FSB 200MHz
対応DIMM DDR400/333/266×4、最大4GB
対応VCore  
対応メモリ電圧  
拡張スロット(上から) AUDIOMAX1、PCI Express x1、PCI Express x16、PCI Express x1、PCI Express x16、PCI、PCI
オンボードビデオ ---
電源コネクタ 24ピン×1(メイン)、4ピン×1(ATX12V)、4ピン×1(SLI補助用)、3ピン×4(ファン)
IDE(コントローラ) Ultra ATA/133×2(nForce4 SLI内蔵)
SATA(コントローラ) シリアルATA 3Gbps×4(nForce4 SLI内蔵)
LAN(コントローラ) Gigabit Ethernet×1(nForce4 SLI内蔵)
オーディオ(CODEC) 8chオーディオ(ALC850)
ピンヘッダ USB 2.0×6、IEEE 1394×1、前面パネル用オーディオ×1
I/Oパネル IEEE 1394(6ピン)×1、PS/2×2、USB 2.0×4、RJ-45
付属品 SLIブリッジ×1、SLIブリッジ固定具×1、SLI切り替えカード×1、SLIファン×1、IDEケーブル×1、FDDケーブル×1、シリアルATAケーブル×4、Guru Panel×1、AUDIOMAXカード×1、I/Oシールド、サポートCD、マニュアル、シリアルATAドライバFD
【表面】ヒートシンクにはファンを装備
【I/Oパネル】左側にファンを2基装備
【裏面】こちらもKN8 SLIと同様の廃熱用パターンが見受けられる
【電源回路周り】レギュレータにはヒートシンク
【AUDIOMAXカード】
【Guru Panel】核のマークのあるふたを開けるとCMOSリセットボタンが現われる
【SLI用ファン】


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(2006年2月10日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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