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東芝、地デジ対応ノートPC「Qosmio G30」発表会
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1月10日 開催
株式会社東芝は10日、世界初となる地デジ対応AVノートPC「Qosmio G30」の新製品発表会を都内で開催した。
Qosmio G30は、ノートPCとしては初めて地上デジタル放送対応チューナを備えているほか、1bitデジタルアンプを搭載している。上位モデルでは1,920×1,200ドット(WUXGA)表示対応17型液晶を備え、フルHDの映像をピクセル圧縮せずにそのまま出力できるのが特徴。なお、製品仕様などの詳細については別記事を参照されたい。
発表会には、同社 執行役 上席常務 PC&ネットワーク社 社長 能仲久嗣氏が出席し、新製品の投入背景などについて紹介した。
同社はこれまで長期にわたりノートPCをメインにPC市場に提供しており、'85年から2005年までに累積出荷台数4,000万台を達成した。ノートPCのシェアは世界市場で第3位(日本ベンダーとしては第1位)、国内市場で第2位、国内個人向け市場で第1位を獲得している。
執行役 上席常務 PC&ネットワーク社 社長 能仲久嗣氏 | ノートPC累積出荷台数実績 | 2006年はノートPC市場が著しく変化する年となる |
能仲氏は、「2006年は、Windows Vista、HD DVD、デュアルコアCPUなどの新技術に加え、地デジ放送のエリア拡大、ワールドカップ、冬季オリンピックの開催などによりHD映像への市場要求が見込まれ、ノートPC市場が著しく変化を遂げる年となるだろう。今回投入する新Qosmioにより、市場のニーズに応え、PC市場の活性化とシェアの拡大を図っていきたい」と話し、新製品に対する抱負を語った。
また、「当社は、これまでの当社で培ってきたさまざまなノートPC技術で、製品設計、主要部材、BIOS、ドライバなどを自社開発し、他社製品との差別化を図ってきた。Qosmio G30も、小型地デジチューナ、1bitデジタルアンプ、新Qosmio AV Centerなどの同社の最新技術を採用し、“便利、簡単、画がきれい”というコンセプトをさらに追求した。今後も、ユーザー体験を進化させるプラットフォームを開発していきたい」と話した。
TV機能、DVD機能、オーディオ機能、PC機能を備えて“便利”を訴求 | 新Qosmio AV Centerは、1つのソフトでデジタル/アナログ放送両対応で“簡単”を訴求 | デジタル放送は画素数6倍となるため精細度が向上、“画がきれい”を訴求 |
1bitデジタルアンプ搭載もノートPCとしては世界初 | 東芝が保有する差異化技術 | 主要部材、BIOS、ドライバなどを自社開発 |
質疑応答では、HD DVDドライブ搭載Qosmioの投入時期について質問がなされ、能仲氏は、「AACS以外ではHD DVDコンテンツを動かすための技術的な面では既に確認が取れており、HD DVDプレーヤーとほぼ同時期に投入する」とした。
また、録画した地デジ番組のセキュリティへの配慮について、PCソフトウェア設計第二部 グループ長 酒井正人氏は「当社独自開発のBIOS、チューナーとソフトウェアにより独自のアーキテクチャを構成し、128bit相当の暗号化をしてHDDに記録している。現在のところ録画した地デジ番組は録画した本体でしか再生できないようにしている」と答えた。
会場に展示されていたQosmio G30 | 本体を閉じたところ。天板はシルバー | 地上アナログ、地上デジタル切り替えボタンが付いた新リモコン |
□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_01/pr_j1001.htm
□製品情報
http://dynabook.com/pc/catalog/qosmio/060110qo/
□関連記事
【1月10日】東芝、世界初の地デジ対応ノートPC「Qosmio G30」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0110/toshiba1.htm
【1月9日】【笠原】HD DVD-ROMとHDMIという2つの初に挑戦したQosmio
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0109/ubiq143.htm
(2006年1月10日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]