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アップルストア仙台一番町、10日の開店を前に店内を公開
~恒例の仙台初売りにも積極参加の意向



 米Apple Computerは、12月10日午前10時に直営店舗「Apple Store, Sendai Ichibancho」(アップルストア仙台一番町)をオープンする。オープンに先立って9日午前、その店内が報道関係者に公開された。

10日の開店を控え、開店準備が進むアップルストア仙台一番町。間口は狭く奥に長い店舗のため、入り口側のショーウィンドウの展示は他店に比べてシンプルなもの

 先週のアップルストア福岡天神に続いて、2週連続で国内の直営店舗が開店する。国内では第6番目の店舗にあたる「アップルストア仙台一番町」は、もちろん東北エリアへの初めての出店となる。ちなみに仙台市は、東北唯一の100万都市だ。

 アップルストア仙台一番町は、仙台市の中心的な繁華街である一番町のアーケード街に出店する。店舗の住所は仙台市青葉区一番町3-10-24。毎年夏には、ニュース番組などで七夕祭りの華麗な装飾が街並みを彩る様子が紹介されることでもお馴染みの通りだ。JR仙台駅からは徒歩にして約15分ほど。地下鉄では南北線の「広瀬通」駅が最寄りで、ここから徒歩2分ほどの距離になる。多目的ショッピングビルである仙台フォーラスからアーケードを挟んだ西側にあたり、HMVの隣に位置する。近隣の大型家電量販店としては、JR仙台駅の東口にヨドバシカメラマルチメディア仙台などがある。

 一般的に仙台市の商圏は広く、県内はもとより隣接する山形市をはじめ福島や岩手からなども、車を使ったショッピング客が数多く訪れる。そうした客を見越して繁華街の近隣には駐車場も数多く確保されており、アップルストア仙台一番町はそうした県外の顧客まで見越した、南東北エリアの拠点としての位置づけになるものと予測される。

 福岡天神に続くワンフロア型の店舗となる仙台一番町は、売り場面積が226平方mで、面積では渋谷店よりやや広いという。間口は約6mほどだが、奥行きは35mを超える縦に長い構造となっている。そのため他の店舗では左右に配置されていたテーブル形式の展示台も、中央部分に3台が縦に並ぶ形で配置されている。

 入り口側は、iPodやMacなどのアップル製品の展示が中心。店舗中央から奥よりに「GENIUS BAR」と「The Studio」のカウンターが一体となって設置されている。店舗奥にはiPod関連アクセサリ、Mac用周辺機器、ソフトウェアなどの陳列台が並ぶ。レジは最奥に位置。これまでの5店舗にはすべて設置されていた「キッズコーナー」は仙台店にはなく、キッズ向けソフトウェアのデモは、通常展示のMacを使って行なわれる。

 縦に長い構造から1つのカウンター内に同居しているGENIUS BARとThe Studioだが、カウンターの長さは7.6mと六店舗のなかでも最長。このカウンター前のスペースはやや広めに確保されており、店内ライブやDJなどのイベントは、このスペースを使って行なわれるということだ。

 銀座、心斎橋にあるシアター設備は仙台一番町にはない。売り場面積を考えればいたしかたないところだが、店舗数の増加とともに、各店舗ごとにと設置している施設の構成が多岐に渡るようになっているのも事実。そろそろ同社の直営店紹介サイトでも、設置施設のアイコン表記や施設の有無の一覧などが必要になってくるかもしれない。

入り口のドア付近から見た店内の様子。テーブル形式の展示台は中央に縦に3台が並んでいる 店内のほぼ中央付近から入り口側への光景。中央の展示台にはiPodとiBook、PowerBookのポータブル製品が、両サイドにはiMac G5、PowerMac G5を中心としたデスクトップ製品が整然と展示されている
GENIUS BARとThe Studioは、1つのカウンターの左右に同居している。カウンター自体の長さは7.6mあって、国内店舗では最長。計9個の椅子が用意されていた 店舗奥側の左右には、iPodアクセサリや周辺機器、ソフトウェア、関連書籍などの陳列棚が左右に配置されている レジは店舗の最奥に位置する。奥側にも出入り口はあるが、これはスタッフ専用。来店者の入り口は、一番町アーケード街側に限られる
福岡天神と同じように、店内イベントのスケジュールを示すリージョナルディレクターのスティーブ・ケーノ氏。こうしたイベントの企画運営は店舗ごとの裁量に任せられており、いかに集客できるイベントを企画できるかも店舗運営の鍵を握る アップルストア仙台一番町のストアマネージャ、菅生佐(すがう たすく)氏。店舗の最初の目標として「仙台の人々に、アップルストアは素晴らしいサービスを提供していると知ってもらうこと」をあげた 夜を迎え、ライトアップされた一番町のアーケード。午後6時を超えて人通りはさらに増しつつある。この時点でも行列はまだない。12月の東北地方だけに、風は冷たい。10日の開店前後に向かう人も入店までは行列となる可能性がある。防寒対策だけは忘れないようにしたい(19:00追加)

 アップルストア仙台一番町のストアマネージャを務めるのは、菅生佐(すがう たすく)氏。アップルストアでの勤務は仙台一番町が初めてとのことだが、以前は日本ゲートウェイの直営店展開において、中心的な役割を果たしてきたキャリアを持つ。日本でアップルストアの事業を統括するリージョナルディレクターのスティーブ・ケーノ氏も「自信をもって抜擢した人物」と太鼓判を押した。

 菅生ストアマネージャは、同店の最初の目標として「仙台の人々に、アップルストアは素晴らしいサービスを提供していると知ってもらうこと」を挙げた。その上で、iPodの中心顧客である若年層だけでなく、例えば地元の写真愛好会などに働きかけてイベントやワークショップを展開することでシニア層への訴求も図るなど、広いターゲットを意識した店舗運営をしていきたいと抱負を語った。

 さらに、仙台と言えばにぎやかな「初売り」が1月2日に大々的に行なわれることでも有名。すでに店舗の紹介ページでは、New Year's Specialとしてラッキーバッグなどの特別企画が行なわれることも告知されている。その上で菅生氏は「商店街の一員として協調していくことは非常に大切なことだと認識している。近隣の店舗では朝6時、朝8時の開店を予定しているところもあるので、アップルストア仙台一番町としても協力して盛り上げることができるように、アメリカの本社と(1月2日の開店時間の前倒しができるように)折衝をしていくのも私の役目」と仙台ならでは初売りにも意欲をみせた。

 先週の福岡天神と同様に、来店者先着1,000名にはオリジナルのTシャツが無料でプレゼントされる。また、総額30万円相当のデジタル関連製品が当たるモニター抽選会も実施される予定だ。モニター抽選の応募受付は、大晦日まで継続される。10日は、午後3時からオープニングイベントとして仙台在住のヒップホップユニット「GAGLE」の店内ライブも開催される。

 12月9日正午の時点では、まだ開店を待つ行列はない。8日夜まで雪の予報もあった土曜早朝の天候だが、最新の予報ではどうやら雪や雨は避けられそうな気配だ。とはいえ、朝方は冷え込みが予想されるので早朝から並ぼうと考えている人は防寒対策を忘れないようにしてほしい。

□アップルコンピュータのホームページ
http://www.apple.com/jp/
□アップルストア仙台一番町 店舗情報
http://www.apple.com/jp/retail/sendaiichibancho/
□関連記事
【12月2日】3日開店のアップルストア福岡天神、店内を事前公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1202/apple.htm
【11月29日】アップル、アップルストア福岡天神/仙台一番町を12月開店
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1129/apple.htm
【11月17日】アップル、福岡と仙台のアップルストア開店日を公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1117/apple.htm

(2005年12月9日)

[Reported by 矢作晃]

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