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COMPUTEX TAIPEI 2005レポート【BTXケース編】
ThermaltakeとCOOLER MASTERから、ATX/BTX両対応製品登場会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3 Socket 478からLGA775、AGPからBTX、DDRからDDR2、パラレルATAからシリアルATAというように、現在、旧プラットフォームから新プラットフォームへの移行の際、特にIntelプラットフォームでは主要パーツのほとんどが変更を必要としており、パーツの流用は難しくなっている。そのため、自作の場合でもほぼ一式を買いそろえるという形になる。 これらのパーツ以外に、ATXからBTXへの移行も進みつつある。フォームファクターの移行に最も関わりがあるのはケースとマザーボードだが、上述のCPUやビデオカードなどと比べ、現在販売されているBTX対応製品は非常に数が少ない。どうせ買い換えるなら、将来性およびコストの面でも新しい規格を選びたいところだが、フォームファクターの部分がネックになって、移行を躊躇しているユーザーもいるだろう。 そういったユーザーへの朗報が、今回のCOMPUTEXで初めて展示されたATX/BTXに両対応するケースだ。見かけた限りでは3社が展示を行なっていただけだが、今後、他のメーカーも追随することは十分考えられ、要注目だろう。 本レポートではこれらを中心に、会場で展示されていたBTXケースを紹介する。 ●ThermaltakeとCOOLER MASTERからATX/BTX両対応製品が登場 製品の種類、そしてユニークさからも、今回のCOMPUTEXでもっともBTXに力を注いでいたのはThermaltakeだろう。 CPUクーラー&水冷ユニット編でも紹介した水冷システム内蔵ケースの「Taichi」はマザーボードを取り付けるバックパネルを交換することでATXとBTXに両対応する製品。BTXでは基本的に専用のCPUクーラーを使用するが、この製品であればATXからBTXへの移行の際にケースも冷却システムもそのまま流用できるのは大きなメリットだろう。 同じく「Kandalf」と「Armor」もATXとBTXに両対応する製品で、こちらは空冷のCPUクーラーを利用する。これ以外に同社ブースでは、タワー型2製品、横置き型1製品が展示されている。 さらに同社ブースではBTX CPUクーラーも展示。Type1はファンの回転数により3モデルが用意され、Type2は1モデル。ケースも含めこれらの製品は6月から7月にかけて出荷開始される予定。 このほか、1製品のみだが、Thermaltakeと同じく冷却機器で定評のあるCOOLER MASTERもATX/BTX両対応のケース「CMSTACKER 830」を展示している。この製品は、バックパネルのI/Oパネル部、ケースファン取り付け部、拡張スロット部が分離できる仕組みになっており、それらの配置を変えることで、ATXとBTXに対応できるようにしている。 ●そのほかの製品 3月に行なわれたCeBITでもBTXケースは多数展示されたが、ケースメーカーが多数存在する台湾だけあって、COMPUTEXではそれを遙かに上回る数の製品が展示されている。なお、詳細は別稿で紹介するが、MSIはAthlon 64対応のBTXマザーボードを展示している。BTXケースはIntelが提唱したこともあり、現時点でAMD CPUに対応するBTXマザーボードは存在しないが、今後はその状況も変わってきそうだ。 □COMPUTEX TAIPEI 2005のホームページ(英文) (2005年6月3日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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