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Let'snoteシリーズ新製品発表会
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Let'snoteの上に女性が乗り、堅牢性をアピール |
4月26日開催
松下電器産業株式会社は、同社モバイルノートPC「Let'snote」シリーズの発表会を開催した。
発表会では、同社パナソニックAVCネットワークス社 システム事業グループ ITプロダクツ事業部 事業部長の高木俊幸氏が挨拶した。同氏はまず、モバイルノート市場概況についてふれ、「モバイルノート市場は2ケタの成長を続けている」とし、2004年は、通常のノートPC(2kg以下)が、434万台、モバイルノートPCが117万台だったのに対し、2004年はそれぞれ435万台/165万台。2006年には、470万台/200万台に増加すると見ているという。
国外の同社モバイルノートPC市場シェアでは、2004年実績で55%となり、トップ。2006年には64%に達するという。国内モバイル市場では、2004年が16.1%で2位。2006年には20%を目指すという。
これまで同社は、軽量化と長時間駆動の両立を目指して開発してきたが、新たに100kgの加重に耐えるボディを開発。「ユーザーの声を聞きながら、時代が求めるモバイルを実現していきたい」などとした。
パナソニックAVCネットワークス社 システム事業グループ ITプロダクツ事業部 事業部長の高木俊幸氏 | 国内モバイルPCの需要 | ノートPC市場におけるLet'snoteの位置づけ |
●“タフ”モバイル市場を創出するLet'snote
今回発表された4モデル中、「Let'snote T4」および「Let'snote W4」については筐体デザインを一新。液晶天板の耐加重量が100kgに強化された。
同社では、実際に通勤ラッシュ時間帯の電車内に、圧力センサーを搭載したノートPCを持ち込み、その圧力を計測。田園都市線では、その圧力が瞬間的ながら、100kgに達することがわかったという。
これをうけて、液晶天板に対して、100kgの圧力をかけながらの振動試験を実施。他社製PCでは、50kgの重量がかかった時点で、液晶パネルが破損するものが多かったとし、同社では、それを上回る100kgの加重に耐える筐体を開発した。
具体的には、まず、液晶天板そのものの構造を改良した。ボンネット部分に“ねじれ”や、曲率6,000mmの緩やかな“曲面”を組み込むことで、耐久性を向上。液晶パネル外周部は、角状のパイプが張り巡らされたような“パイプ状の環状構造体”とすることで、フレームの強化に貢献している。
また、内蔵HDDの衝撃緩衝材には、新素材を採用し、従来の緩衝材に比べて、衝撃吸収率が約50%向上したという。
バッテリには、新たにバッテリ充電が80%で満充電となる「エコノミーモード」を導入。100%の充放電を繰り返すとバッテリの劣化が早まるため、最大充電を80%に抑えることで、バッテリの劣化速度を抑えるというもの。
これにより、毎回100%の充電を繰り返す場合に比べて、バッテリの寿命が約1.5倍に延命されるという。フル充電で80%となるため、バッテリ駆動時間としては若干不利になるが、同社では「元々、長時間駆動を実現しており、80%になっても問題ない」としている。
改良されたボンネット構造 | HDDの緩衝材には新素材を採用 | 本体前面にはエコノミーモード動作時に点灯する「ECO」LEDを装備(R4除く) |
軽量化に関しては、さまざまなパーツの軽量化が図られた。
新筐体となるT4およびW4では、ボディの外装パーツの肉厚を更に削り込み、カーボンファイバー強化樹脂を使用した、「トップケース」は、従来の0.9mmから、0.85mmに、マグネシウム製の「ボトムケース」では、従来の0.55mmから0.5mmへ薄肉化。
W4では、従来搭載されていた重量99gの光学ドライブユニットの代わりに、重量59.5gとなる新ドライブユニットを採用することで、さらに軽量化が図られた。
T4のトップケース(パームレスト部) | W4のトップケース | W4のボトムケース |
W4の基板 | 59.5gを実現した光学ドライブユニット | 会場では、女性モデルと50kgの重りを乗せてLet'snoteの耐久性をデモ |
伊藤忠ファッションシステムとの共同企画によるマイレッツ倶楽部限定のオリジナルカラー天板 |
また、伊藤忠ファッションシステム株式会社との協業により、マイレッツ倶楽部限定のオリジナルカラー天板10色も用意される。
同社トレンドPR室の川島蓉子室長は、「Let'snoteを初めてみたときは、あまり格好が良くないと思ったが、その性能を知り、今はとても気に入っている」と自らがLet'snoteファンであることを語り、「女性の認知度が非常に低くもったいない。Let'snoteのよさを少しでも多くの女性に理解してもらいたい」などとコメント。携帯電話などを意識し、いつでも身につけるものというコンセプトでカラーを選択したという。
会場では、実機のほか、W4の分解モデルなども展示されたほか、実際にLet'snoteの上に女性モデルと約50kgの重りを乗せ、合計約100kgの重量に耐えることを証明するデモや、30cmからの落下試験も公開された。
□松下電器産業のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn050426-1/jn050426-1.html
□関連記事
【4月26日】松下、12時間駆動の「Let'snote T4」など夏モデル
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0426/pana1.htm
(2005年4月26日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]