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ゼットエムピー、家庭用二足歩行ロボット「nuvo」受注開始4月下旬発売予定 価格:58万8,000円 ロボット開発ベンチャーの株式会社ゼットエムピーは12日、セイコークロック株式会社と提携、株式会社ルネサステクノロジと協力して、家庭用二足歩行ロボット「nuvo (ヌーボー)」の量産を開始し、受注を始めると発表した。出荷は4月下旬を予定している。 nuvoは重量2.5kg、全長39cm。関節自由度は15。バッテリで1.5時間駆動する。無線LANを搭載し、赤外線リモコンと音声認識で操作できる。音声認識エンジンはアドバンストメディアのAmiVoice。携帯電話での遠隔操作も可能。 また音声認識機能と有限会社ユビキタスエンターテイメント開発のiモードサービス「UBIMEMO(ユビメモ)」を使うことで、PIMとしても使える。ユーザーが予定やメールの有無を聞くとnuvoが読み上げてくれるというもの。 なお今回発売されるnuvoのモーションはプリセットで、ユーザーが独自に組むことはできない。プリセットされたモーションは数十程度だが、出荷まで作り込んでいくという。 受注は専用サイトで行なう。また実物をインテリアショップ「hhstyle.com青山店」で4/13日~21日まで展示する。hhstyleでは「家庭に二足歩行ロボットがいるライフスタイル」の提案を行なうという。 価格は58万8,000円。赤、黄色、銀色、青の4色のカラーバリエーションがある。また金色の蒔絵を施したモデル「nuvo Japanism」も販売される。こちらは88万8,000円。4色各500体、Japanism300体、合計2,300体の販売を計画している。仮に2,300体以上の注文が来てもユーザーサポートのため、それ以上の受注は行なわないという。
なお、nuvoそのものは昨年3月に記者発表されている。ゼットエムピーは宇多田ヒカルのプロモーションビデオに出演したことで知られるロボット「PINO」の技術移転を受け、その販売やキャラクター展開なども手がけてきた会社だ。同社の谷口恒社長は「我々は常にロボット市場をリードしてきたと自負している。外装をつけ、量産体制が整っている家庭用の二足歩行ロボットの販売は世界初」と述べた。 nuvoは、ゼットエムピーがコア技術の開発・全体設計を行ない、ルネサスがCPU・マザーボードの設計・製造、ソフトウェア開発サポートを担当する。そしてセイコークロックがロボットの量産を行なう。マスターマイコンは「SH7760」、サーボの制御を行なうサブマイコンは「H8S/2612」で、内部は体内LANで結ばれて協調動作する。 株式会社ルネサスソリューションズ・システムビジネス本部 システムビジネス推進部の宗像尚郎部長は、複数マイコンの協調動作、高精度メカトロニクス、マルチメディア処理などが必要とされる家庭用ロボットから、必要とされるマイコンの能力を見きわめるなどのフィードバックを期待したいと述べた。 またセイコークロック株式会社の鈴木旻社長は「通常のからくり時計よりも難易度が高かった。最初は15名体制だったが、現在は40名が関わっている。人間型ロボットの開発事業は無限に広がる可能性を持っている。今後もロボット開発にかかわっていきたい」と語った。
ゼットエムピーの谷口社長は「今はちょっと便利かもしれない機能を搭載しているくらいだが、将来は手放せないサービスを提供できるものにしていきたい」と述べ、ロボットとロボット開発過程で派生した技術やサービスを今後も提供していくと語った。 □ゼットエムピーのホームページ (2005年4月13日)
[Reported by 森山和道]
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