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服とスニーカーつき二足歩行ロボット「nuvo」
株式会社ZMPは2日、身長39cm、重量2.5kgの小型ロボット「nuvo(ぬーボー)」を発表した。 株式会社アドバンスド・メディアの音声認識エンジン「AMI Voice」を搭載、音声によるコマンド入力による操作や、FOMAケータイを通じてロボットのカメラの映像を見ながら遠隔操作することが可能な二足歩行ロボット。 3月2日から300万円で研究機関向けに販売するが、今年末には量産型を生産、一般家庭への市販を目指す。目標販売台数は3,000台、価格は50万円程度になるという。販路は未定。
【動画】nuvo登場シーン(2MB/MPEG-1) デザインは工業デザイナー 奥山清行氏。市販を意識して、電気系、機械系部品を外に露出させない外装に覆われている。またアートディレクターの原神一氏による外装デザインも発表された。コンセプトに基づいて外装に大胆なデザインを施し、それぞれキャラクター化していくことも考えているという。
・ミズノがロボット用ウェア、シューズを開発 またスポーツ用品メーカー・ミズノとの共同研究により、ロボット向けのプロテクターや衝撃吸収シューズを開発。転倒時の衝撃をやわらげたり、シューズのグリップを使うことで、より素早く、ダイナミックな動きを実現すべく、今後も研究開発を進めていくという。 会場で挨拶した、ミズノ株式会社代表取締役 副社長の水野明人氏は、「今後は、ロボットによる競技会などが実施され、新しいショービジネスが生まれるかもしれない」などと述べた。
・遠隔操作全方位カメラ「nuvo_sensor」 同時にZMPは、遠隔操作全方位カメラ「nuvo_sensor(ぬ~ボーセンサー)」を発表した。直径10cm、重さ500gの半球に、15個のカメラと補助照明のLEDを持ち、360度の視野がある。動体検知機能を持ち、監視カメラとして使えるという。今秋から店舗、学校、病院など施設向けに販売していく。予定価格は17万円。売り上げ見込みは1,000台。
不審者を発見するとユーザーにテレビ電話をかけて通知する。LEDはイルミネーションのように発光させることもできるので、インテリアにもなる。
株式会社ZMPは2001年1月30日に設立されたヒューマノイドロボット・ベンチャーだ。当初は北野共生プロジェクトで開発したPINOのライセンス事業を行なう会社として活動していたが、その後、同プロジェクトによる「morph」や、オリジナルの「PINO2.0」等の研究開発を進めてきた。 「nuvo_sensor」はロボット技術を一般向けに市販していく上でのビジネスモデル的意味あいもあるものと思われる。今後、ZMPではICタグ(RFID)を使ったアプリケーションの開発を目指すとしており、会話もできるようにして、エージェント的な機能を実現していきたいという。ロボットのモーターとセンサ、あるいは通信技術などをインテグレーションする技術を応用した製品群が出てくるだろう。 □株式会社ZMPのホームページ (2004年3月2日)
[Reported by 森山和道]
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