[an error occurred while processing the directive] |
2005 International CES
|
IPTVのセットトップボックスとメニュー画面。IPTVは、ケーブルTVのようなサービスをネットワークを使って行なう。MicrosoftTVのIPTV版がソフトウェアとして採用されている | Windows Connect Nowに対応した「D-Link MediaLounge DSM-320RD」 |
またブースでは、「Windows Connect Now」に対応した「D-Link MediaLounge DSM-320RD」が展示されていた。これは、IEEE 802.11gを内蔵したメディアプレーヤーだ。Windows Connect Nowは、XPのSP2から実装された機能で、USBメモリを使って無線LANのSSIDやWEPキーなどの設定を行なうものだ。コーナーを設けて説明しているが、まだそれほど普及していないようである。すでにでき上がっているネットワークに、このようなメディアプレーヤーを接続する手間は簡単になるが、やはり問題は、接続の中心となり、設定トラブルも多い無線LANルーターの対応だろう。
●幅広い製品に付けられる「Plays for Sure」ロゴ
SSI AMERICAが試作したPlays for Sure対応のカーオーディオ |
昨日発表された「Plays for Sure」ロゴプログラム関連の展示は、ブース内でも大きな比率を占めていた。メディア関連の半導体も展示されており、TIやFreescaleの「Plays for sure」デバイスを使うことで、対応機器を作ることが可能になる。いまのところ、半導体自体にはロゴは入っていないが、そのうち、かつてのAMD製CPUにWindowsロゴが入っていたようにPlays for sureロゴの入った半導体というものも出てくるかもしれない。
Plays for Sureコーナーに展示されていた家電製品としてはオーストラリアのAVメーカーであるDigitrexの液晶TV、パイオニアのプラズマTV試作機、LG電子のDVR/DVDレコーダーなどがある。
パイオニアのプラズマTVやDigitrexの液晶TVは、Windows Media Connectを介して、PC側のコンテンツを表示することができる。Windows Mediaに対応しているために、Plays for sureのロゴが表示されていた。半導体やネットワーク対応家電など、Plays for sureロゴは、Windows Media対応であれば、広範囲に適用できるというのが実体のようだ。このため、PCとの親和性を表すロゴとして認知される可能性も高いのではないだろうか。
LG電子のDVR/DVDレコーダは、日本でいうHDD/DVDレコーダである。160GBのHDDを内蔵し、TV番組の録画/タイムシフト再生が可能なもの。組み込み版Windows CEの上で、Windows Media Centerと同じGUIが動作し、Media Centerと同じEPGを使っての番組指定ができる。
また、Ethernet端子のほかにUSB 2.0ホスト機能を持ち、ここに無線LANアダプタや増設HDDの接続が可能なほか、メモリカードリーダーやデジタルカメラなどを接続することができるという。まるでWindows Media Center PCを専用機にしたようなもので、ネットワークを介してPC側とコンテンツの相互利用が可能だという。ただ、Portable Media Center機器へのコンテンツ転送には、PCを介する必要がある。
また、Plays for sure対応のカーオーディオ機器も試作機が展示されていた。車社会の米国では、音楽などのコンテンツを車の中でも楽しみたいという要望が強く、iPodなどでもカーオーディオと連携させる機器や自動車用マウント部品、シガーライターによる電源アダプタといろいろな製品が出ている。この試作機は、SSi Americaによるもので、簡単にいえば、カーオーディオと同じ形をしたWindows Media対応音楽プレーヤーである。USBでPCと接続、MTP経由でコンテンツを転送できる。
SSI AMERICAは、カーオーディオメーカーではなくHDDを使ったMP3ジュークボックスのメーカーで、そのバリエーションとして車載用のものがある。この製品のフロントパネルは、かなりカーオーディオを意識したものになっている。
□2005 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/
□関連記事
【1月7日】【CES】ビル・ゲイツ氏 基調講演レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0107/ces02.htm
(2005年1月8日)
[Reported by 塩田紳二]