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米IBM PC事業ゼネラルマネージャーが会見
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スティーブ・ウォード氏 |
1月5日 会見
米IBMのシニアバイスプレジデントで、パーソナルシステムグループ ゼネラルマネージャーであるスティーブ・ウォード氏が来日し、記者会見を行なった。ウォード氏はPC事業とプリンティング事業を統括しており、合併後の新LenovoではCEOに就任することが内定している。
ウォード氏は、LenovoとIBMのPC事業は相互に補完する関係にあり、今回の契約は、主要な顧客からも前向きの評価をもらっていると述べた。
ここ3年間、赤字が続いているPC事業の黒字化の手段としては、今後成長の見込まれる中国、インド、ロシアなどの市場には積極的な投資を行なっていくという方針を明らかにした。投資金額については、少なくとも今と同じで、さらに大きな投資も可能であると述べた。
また、新会社となってもイノベーションとクオリティに対する取り組みは一切変わらないとし、顧客がお金を払うのはイノベーションであって、単なるボックスに対してではないと強調した。今後も、単なるスケールメリットによるシェアを追求するのではなく、顧客満足度の高さを目指す姿勢は変わらないと述べ、コモディティ化した低価格な製品でのシェア向上の方向を否定した。
ウォード氏は「顧客のニーズをつかみ、ニーズを実現するイノベーションを行ない、それを低価格で提供することが、我々の使命であり、それはまったく変わらない」と従来のスタンスの堅持を何度も強調した。また、「内藤氏を始めとする大和のチームには、高い期待を持っている」と大和研の位置付けの高さを強調した。
一方で、LenovoとのコラボレーションによるIBM全体への寄与についても触れられ、「IBMとLenovoとは戦略的な関係にあり、LenovoはIBMの最大の顧客である」と述べた。長期にわたるファイナンスやサービスの提供による関係が強調され、当面5年とされている契約についても「両社がハッピーであれば関係は継続されるし、個人的には長期にわたると見ている」と述べた。
また、席上ではLenovo日本法人代表として発表された日本IBMの向井宏之理事の役職について、「Lenovo JapanのCEOに就任する」と紹介された。
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企業とノートに強いIBM、個人市場とデスクトップに強いLenovo | 「Lenovo」という言葉は、「Think」という意味であると解説 | 会見では質疑応答に時間が割かれた |
□日本IBMのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
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(2005年1月5日)
[Reported by date@impress.co.jp]