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旭エレクトロニクス、「自作ノート体験祭り」開催
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8月7日 開催
旭エレクトロニクス株式会社主催による「自作ノート体験祭り」が7日、東京・秋葉原で開催された。
ノート型ベアボーンを使用してノートPC自作を体感できるイベントで、Pentium Mの解説や、ベアボーンメーカーによるノートPCの組み立て実演などが行なわれた。
インテル チャネル事業本部 天野伸彦氏 |
「インテルの技術者が語る Pentium Mってなに?」では、インテル株式会社 チャネル事業本部 天野伸彦氏が、ベアボーンの利点やPentium M/Celeron Mの違いを解説した。
まず、日本市場における需要として、メールとインターネットだけの利用、場所をとらないこと、ブロードバンドと無線LANの組み合わせによるTV電話などを挙げた。そういった要望に、価格性能比に優れるノート型ベアボーンと、省電力と性能を兼ね備えたPentium M/Celeron Mが有用とした。
Pentium M/Celeron Mの違いについては、動作クロックやL2キャッシュの違いなど基本的な解説のほか、動作クロック/電圧をコントロールするEnhanced Intel SpeedStep Technology(EIST)とCentrinoの名称がPentium Mしか使用できないなどの違いを説明した。
天野氏はEIST有無の違いの一例を挙げ、CPU以外は同じ構成のPCで、Pentium M 1.40GHzとCeleron M 1.30GHzではPentium Mがバッテリ寿命に優れているという。ユーザーがノートPCに期待する点へのアンケートで、最も多いのがバッテリ動作時間、2位に性能を期待しており、同社のモバイルCPUがこれらの“解”になる、とした。
日本での需要訴求 | Pentium MとCeleron Mのバッテリ寿命比較 | ユーザーがノートPCに期待するところ |
「4大ベアボーンメーカーによる自作ノートワークショップ」では、Arima(シネックス)、ASUS(ユニティ)、エーオープンジャパン、エム・エス・アイコンピュータージャパン各社のノート型ベアボーンを使用し、来場者が実際に組み立てを体験した。
組み立てに使用したベアボーンは、ArimaのMOBILITY RADEON 9700搭載「W621DC」、ASUSのB5モバイル「M5N」、エーオープンジャパンの2スピンドル「1577GLS」、エム・エス・アイコンピュータージャパンのMOBILITY RADEON 9600搭載「MS-1003」。いずれの製品も、まもなく出荷とのこと。
来場者がArimaの「W621DC」を組み立てた | こちらはASUSの「M5N」 |
AOpenの「1577GLS」はキーボードを取り外してCPUを装着 | MSIの「MS-1003」はすべてのパーツを裏側から取り付ける |
4社ともに共通でアピールしていたのは、組み立て時間の短かさ。これは、デスクトップの自作では、ケースにマザーボード、ドライブ類の取り付けなどが必要となるが、ノートの自作では、ケース、マザーボード、ディスプレイ、キーボードなどが一体となっており、組み込む部品点数が少なくなるため。来場者が実際にCPUやメモリ、HDDなどの取り付けを行なったが、10分程度で完成していた。
エーオープンジャパンは組み立ての実演後、Pentium M対応マイクロATXマザーボード「i855GMEm-LFS」を発表した。発売は9月下旬で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は29,800円前後。また、Pentium M用キューブ型ベアボーンも10月に投入するという。
AOpenのPentium M対応マザーボード「i855GMEm-LFS」を9月下旬投入 | Pentium M対応ベアボーンは初公開 |
インプレスウォッチカンパニー 小川亨プレジデント(左)とAKIBA PC Hotline 石橋文健編集長 |
続いて、インプレスウォッチカンパニー 小川亨プレジデントとAKIBA PC Hotline 石橋文健編集長による「ホワイトノートとPentium Mの未来」と題した対談が行なわれた。
対談は来場者の意見を聞きながら進められた。ノート型ベアボーンの普及については、キーボードのキーが1つ壊れただけでも本体の修理を余儀なくされる現状では難しいので、液晶やキーボードなどを自由に取り替えられるよう各社が汎用の規格を作ってはどうか、など色々な意見が出された。
また、日本特有の需要としてPentium Mに静音、省電力への期待を寄せる人が多く、エーオープンジャパンが投入するマザーボード、キューブベアボーンを各社が追随すれば、デスクトップ用途のPentium Mが盛り上がるだろうとした。
人気投票で1位となったASUSの2スピンドルB5モバイル「M5N」 |
最後に、展示されていたノート型ベアボーンの人気投票結果が発表され、ASUSの2スピンドルB5モバイル「M5N」が1位となった。
会場はPentium M一色で、各社のノート型ベアボーンやPFUやCOMMELLのマザーボード、イーレッツの「Be Silent M7000」などが展示されていた。
□旭エレクトロニクスのホームページ
http://www.aec.co.jp/
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□Arimaのホームページ(英文)
http://www.arima.com.tw/
□シネックスのホームページ
http://www.synnex.co.jp/
□ASUSTeK Computerのホームページ(英文)
http://www.asus.com.tw/
□ユニティのホームページ
http://www.unitycorp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.unitycorp.co.jp/images/im_event/0807note-pc_jisaku.jpg
□エーオープンジャパンのホームページ
http://aopen.jp/
□エム・エス・アイコンピュータージャパンのホームページ
http://www.msi-computer.co.jp/
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~日本IBMの未発表機が展示
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0510/intel2.htm
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0421/tsukumo.htm
(2004年8月7日)
[Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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