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インテル、プロセッサ・ナンバ初採用の新Pentium M
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5月10日 開催
インテル株式会社は10日、同日発表した90nmプロセス採用の新Pentium Mの発表会を開催。同製品の機能、性能、およびプロセッサの機能・性能を示す指標として新たに設けられたプロセッサ・ナンバの概要などについて解説した。
●Centrinoは過去最速の立ち上げ吉田和正 共同社長 |
まず、同社代表取締役共同社長の吉田和正氏がこれまでのCentrinoモバイル・テクノロジに関する同社の取り組みや成果などについて語った。
同社は、Centrinoの立ち上げ以来、製品の提供のみならず、無線LANを身近にする環境作りや、使い方の提案なども積極的に行なうことで、これまでの約1年間でCentrino搭載機は全世界で150種類以上、国内では50種類以上の製品に採用されたという。
その生産数量は同社製品として過去最速の立ち上げペースだというが、吉田氏は「今回発表の90nmプロセス/300mmウェハを採用した新Pentium Mにより、この勢いをさらに加速させたい」と語った。
吉田氏はまた、国内でCentrino検証済みのホットスポットが5,000カ所にまで増えたこと、今後も15%以上の規模でモバイルPC市場が拡大する見込みであることなどを挙げ、モバイルPCによりPC市場の成長を牽引していきたいと、意気込みを示した。
●「プロセッサ・ナンバ」を初採用ケヴィン・セラーズ本部長 |
続いて同社マーケティング本部 本部長のケヴィン・セラーズ氏が、新Pentium Mの製品説明を行なった。
今回発表されたのは、これまで「Dothan」のコードネームで呼ばれてきたプロセッサで、現行の「Banias」コアのPentium Mの後継製品。ブランド名は引き続きPentium Mとなるが、各製品名にはクロックの代わりに3桁の「プロセッサ・ナンバ」が付与される。
プロセッサ・ナンバはプロセッサファミリによって7xx/5xx/3xxの3つに大別され、7xxはPentium M、5xxはPentium 4/モバイルPentium 4、3xxはCeleron/Celeron Mで用いられる。
プロセッサ・ナンバの概要 |
この“xx”に入る数字は、アーキテクチャ、動作周波数、FSB、キャッシュなどを総合的に反映したもので、基本的に数値が高いほど高機能、高性能であることを示す。たとえば、同じ周波数のプロセッサでもキャッシュが多い方や、FSBの高い方が高いプロセッサ・ナンバを与えられることとなる。
さらに、同社では、プロセッサ・ナンバが大きくても、プロセッサ・ナンバが低い製品よりも、あらゆる種類のベンチマークで必ずしも高い性能を発揮するとは限らないと注釈を加えている。
また、頭の7/5/3は、ユーザーに与える価値の違いによって分けられており、それぞれが製品のパフォーマンスを示すものではなく、510より710の方が優れているという意味ではないとしている。
セラーズ氏は、プロセッサ・ナンバ導入の理由について、クロック以外の機能の違いを消費者にわかりやすく案内するためと説明した。
新Pentium Mは技術面では、モバイルプロセッサとして初めて90nmプロセスを採用。また、量産製品として初めて歪みシリコンを採用し、高速化を可能としたほか、L2キャッシュの倍増、データ・プリフェッチャ、レジスタ・アクセス・マネージャなどアーキテクチャの強化が図られた。
性能面では、ベンチマークソフト「MobileMark 2002」において、Baniasに対し同じ1.70GHzの「Pentium M 735」は約10%、2GHzの「同755」では約17%の性能向上が見られるという。その一方で、バッテリ寿命はBaniasとほぼ同じ水準を保っている。
さらにセラーズ氏は、モバイルPentium 4-M 2.60GHzに対する性能比較も紹介。Pentium M 755は、性能、バッテリ寿命とも3割以上の向上が見られることを示した。
発表会場では、各社のCentrino機が展示され、日本IBM、ソニーの未発表機を含む新製品も早速参考展示された。
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2004/040510.htm
□関連記事
【5月10日】インテル、90nmプロセス/L2 2MBの新「Pentium M」発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0510/intel.htm
(2004年5月10日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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