[an error occurred while processing the directive] |
NEDO、愛知万博に100体のロボットを投入
|
NEDOパビリオンの外観 |
6月17日発表
独立行政法人 新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO技術開発機構)は17日、「2005年日本国際博覧会」(愛・地球博、愛知万博)へのパビリオン出展の記者発表を行なった。名称は「NEDOパビリオン」、英愛称は「NEDO Technorium」。3面ガラス張り、透明のパビリオンとなる。NEDOが万博に本格的にパビリオンを出展するのは初めて。総事業費は150億円以上。
統一テーマは「とびだす日本のテクノロジー」。未来社会、環境、テクノロジーをキーワードとして出展内容を絞った。子どもたちに感動を体感してもらい、大人たちには日本のテクノロジーのすばらしさを知ってもらうことを目的とする。
NEDO副理事長 光川寛氏 | NEDO企画調整部 安永裕幸氏 | NEDOパビリオンのロゴとテーマ |
出展場所は長久手会場グローバル・コモン5 | パビリオン内部のイメージ | パビリオン以外にも太陽電池システムなどを展開 |
●燃料電池や水素でエネルギーを供給
パビリオンの構成内容 |
パビリオンはNEDOが助成してきた研究開発の成果を展示するプレショーゾーン、映像コンテンツを上映するメインシアターゾーン、燃料電池等を見学できる新エネルギープラントゾーンの3つから構成される。
ロボットなどの展示を行なうほか、ゼロエミッションを掲げる万博テーマに合わせ、水素や太陽電池によってエネルギーを供給する。太陽電池のほか、たとえばゴミ処理には生ゴミメタン発酵を使い、そのメタンを燃料電池の供給源とするという。また光触媒を使った休憩所などを設置する。万博会場内に政府館もNEDOの研究成果のエネルギー技術によって電力供給が行なわれる予定だ。
映像コンテンツとしては、子供向けに10億分の1mのナノの世界を立体映像で楽しめる「ナノテクワールドへようこそ(仮題)」、ヒューマノイドや半導体、ベンチャーなどの技術者たちに焦点をあてたヒューマンドキュメンタリー「テクノドキュメント・ニッポン(仮題)」を製作する予定。
新エネルギー実証プラントは半年の会期終了後、中部臨空都市に移設して、実証実験を続けるという。
●100体の次世代ロボットが登場
NEDOではおよそ100体のロボットを万博会場に投入する。
ロボットは2010年に市場化が期待されるものと2020年頃に実用化が期待される将来型の2タイプに大別される。接客、掃除、警備などを用途とする前者はおよそ40体、家庭内、介護、パフォーマンス、医療、レスキューなどを用途とする後者は63体製作される予定。時速160kmのボールを打ち返せる「イチローロボット」やゴルフのキャディロボットなどがデモ展示されるという。
RFIDと携帯端末を使った障害者バリアフリー技術の展示も行なわれる。
愛・地球博は2005年3月25日から開催予定。会期は185日。来場者は地面ではなく「グローバル・ループ」と呼ばれる4階建てほどの高さの回廊の上を歩く予定。
接客ロボや掃除ロボなど実用化を目指したものからプロトタイプまで100体のロボットが展示予定 | ||
出展予定のロボットの一例 |
□NEDOのホームページ
http://www.nedo.go.jp/
□NEDO Technorium
http://www.nedoexpo2005.jp/
□2005年日本国際博覧会
http://www.expo2005.or.jp/
□関連記事
【6月4日】NEDO、次世代ロボットの委託・助成先を決定、愛知万博で公開へ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0604/nedo.htm
(2004年6月17日)
[Reported by 森山和道]
|