ワイド端1背景にある建物を見るとレンズの歪はあまり無い様だ。肌のハイライトも自然な感じだ。 |
ワイド端2流石に300万画素機でここまで引くと大雑把な写りになってしまうが、雰囲気は非常に良い。 |
ワイド端3このカットはかなり綺麗だ。肌色やバイクの赤、くすんだ黄色、地面への木漏れ日など抜群。 |
●使用感は!?
ボディをスッキリさせるためスイッチ類は必要最低限、機能の多くはメニューの中に入っている。マクロやスーパーマクロは23種類あるシーンプログラムの中の1つだ。露出補正もメニューの中で筆者的には好みではないものの、ユーザー層やカメラのコンセプトを考えれば仕方ないところだろう。
起動やAF、再生速度はけっこう速め。特にイライラする部分は無い。バッテリ駆動時間はそれなりにいい。今回、かなり遊びながら撮ったので、約400枚に加えてムービー3本。後半インジケータが半分になったが、バッテリ切れになることは無かった。通常であれば1本で十分だと思われる。
気になったのは、シャッターボタンが硬いこと。少し暗くシャッタースピードが遅くなるよう様なシーンでは、片手でホールドしながら撮っているとシャッターを押す時確実に手ブレする。ただこの点はたまたま筆者に届いた量産試作機の個体差かも知れないので実際は店頭などで確認して欲しい。また、細かいことかも知れないが、充電はクレードルが必要でカメラ単体ではできない。短期の旅行などを考えると、クレードルまで持ち歩くのは面倒。できれば単体で充電したいところだ。
画質に関しては、300万画素機としては可もなく不可もなくといった感じだ。屈曲光学系の宿命か、シャープで抜けの良い写りではなく少し甘い。色に関しては作り過ぎず、忠実過ぎず、無難な感じに仕上がっている。ただ最高画質で300万画素の画像が700KB前後は少し圧縮し過ぎではないだろうか。
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MOVIE(Motion-JPEG)7.2MB |
このAZ-1、一番困ったのは液晶モニタ上の映りとPC上で見た映りが余りにも違い過ぎることだ。撮影中、液晶モニタで確認しながら露出などを決めているが、カメラ上で再生するとかなり綺麗でハイコントラスト、見栄えのする写真になっている。しかし、パソコン上で開くと、眠く(ローコントラスト)あれだけ明るかった写真が実は露出アンダーで暗い。数年間いろいろなデジカメを触ってきたが、これだけ差があるのは初めてだ。
後半は対策として液晶モニタの輝度を最低にして撮影したので前半ほどギャップは無かったものの、それでもまだカメラで見た方が明るくなる。これが理由で冒頭に書いたPhotoshopでのトーンカーブは、カメラ上で再生した絵に近くなる様、明るさとコントラストを調整した。
誤解しないで欲しいが、このカメラのコンセプト上、液晶モニタ上で綺麗に見えるのは非常に良いことであり筆者としても文句を言うつもりは全く無い。ただ昔からこの傾向があるデジカメはあったものの、PC上で見た場合の明るさやコントラストがここまで食い違うと、何を信じて撮影すればいいのか、筆者的には困ってしまう。できればヒストグラム表示か、設定メニューの奥でいいので、綺麗再生と忠実再生のスイッチを設けて欲しいところだ。
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