3月30日(現地時間)

　米Intelは、米連邦地方裁判所で係争中のIntergraphとの特許侵害訴訟について和解に合意し、双方で訴訟を取り下げる発表した。今回の合意に伴い、Intelは2億2,500万ドルをIntergraphに支払う。

　この訴訟は、'97年にIntergraphがIntelを提訴したことに始まった。その際のリリースによれば、Intelが同社のClipperプロセッサに使用されているキャッシュメモリに関する特許を無償で使用し、特許権を放棄するように迫った。また、それを拒絶した際にIntel製チップセットのバグなどの技術情報を通知しないなどの圧力をかけたとしている。

　2002年にIntelは3億ドルを支払い、Intergraphが一部の特許をIntelに提供した。しかし、公判は継続された上に、Intergraphは和解の範囲外であるとして、Intelの顧客であるDellなど3社を提訴していた。

　今回の和解により、IntergraphはDellに対して、特許をライセンス供与し、訴訟を取り下げる。また、Intelのあらゆる顧客に対して訴訟を行なわないという誓約を行なう。

□Intelのホームページ
http://www.intel.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20040330corp.htm
□ニュースリリース(和訳)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2004/040331.htm
□Intergraphのホームページ(英文)
http://www.intergraph.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.intergraph.com/press04/Release040330.asp
□関連記事
【2002年12月19日】Intergraph、特許侵害でIntelに続きDell、HP、Gatewayを提訴
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1219/intergraph.htm
【2002年4月16日】IntelとIntergraph特許侵害訴訟で和解
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0416/intel.htm

(2004年4月1日)

[Reported by date@impress.co.jp]