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マイクロソフト古川氏、学生支援イベントでPCの未来を語る

Microsoft バイスプレジデント兼最高技術責任者
古川享氏

3月30日開催



 マイクロソフト株式会社は30日、東京・新宿の日本青年館でプログラミングやゲーム制作をテーマにした学生向けイベント「The Student Day」を開催した。

ダブルダッチのパフォーマンスで幕開け

 イベントは、日本体育大学のダブルダッチ(2本の長縄飛び)世界選手権優勝チームによる派手なステージで幕を開けた。

 司会者の紹介を受け、米Microsoftバイスプレジデント兼最高技術責任者 古川享氏が壇上へ登り、「コンピュータの近未来」と題した特別講演を行なった。古川氏は、Microsoft誕生の話から始まり、現在までのPCについて説明。今後は「シームレス・コンピューティング」へ変化してゆく、と述べた。

 具体例として、シームレス・コンピューティングではどうなるかをビデオで紹介。ビデオ電話、ボイスチャットによるリアルタイムコミュニケーション、Tablet PCによる手書きのコミュニケーションなどが当たり前になり、IP電話やボイスメールの境界線が消えてゆくと述べた。

 また、物理的なディスプレイ間のWindowsの移動を挙げ、1台のPCから別のTablet PCへドラッグ&ドロップでファイルを移動可能にしたり、指紋などを使った生体認証も当然になるとPCの未来像を語った。そして、PCの進化は始まったばかりだというBill Gates氏のコメントを紹介した。

Microsoft創業当時のBill Gates氏(左) PCの近未来はシームレス・コンピューティング Bill Gates氏の言葉

 一段落したところで、故 手塚治虫氏の長男でビジュアリストの手塚眞氏がゲストとして登場し、古川氏と対談を行なった。

 対談後、古川氏が講演を再開し、「Upen」と呼ばれるアナログとデジタルを繋ぐデバイスを紹介した。これは、スキャナ付き電子ペンのようなもので、紙をスキャンしたデータと自ら筆記したデータをPCに取り込み、それをPC上で加工し、また紙に印刷するというデモがビデオで紹介された。

 最後に、マイクロソフトの目標として「世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を、最大限に引き出すための支援をすること」を宣言し、講演を終えた。

古川氏(左)と手塚眞氏 紙とPCを繋ぐ「Upen」 紙に書いてPCで処理できる

 このあと、学生向けプログラミングコンテスト「Imagine Cup」の日本代表決定戦と表彰式、X-boxなどが当たる抽選会などが行なわれた。

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□「The Student Day」のホームページ
http://www.student-day.jp/
□関連記事
【3月29日】マイクロソフト古川享氏が早稲田大学でセキュリティセミナー
~David LeBlanc氏は学生向け講義
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0329/ms.htm

(2004年3月30日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]


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