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三洋、DVD+R 12倍速のDVDマルチドライブ用LSI
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3月15日発表
連絡先:情報メディア開発部
Tel.0584-64-4399
三洋電機株式会社は15日、業界最速レベルとなるDVD+R 12倍速対応のLSI「LC897491」を発表した。3月中旬よりサンプル出荷が開始され、サンプル価格は2,000円。
i80251準拠の8bit CPUコアを内蔵したDVD+R 12倍速対応のLSI。パッケージはLQFP-256で、0.25μmプロセスルールで製造される。
LC897491のDSP機能は、書き込みがDVD+R 12倍速、DVD-R 8倍速、DVD±RW 8倍速、CD-R 52倍速、CD-RW 32倍速。読み込みはDVD-ROM 16倍速、DVD-RAM 2倍速、CD-ROM 52倍速に対応する。
この製品から新たに、8MbitフラッシュメモリとMiconを内蔵した。従来までは、Pick、RF、DSP、Micon、Flash、SDRAMの6チップ必要だったが、DSPとFlash、Miconの3つのチップを統合した結果、4チップの構成が可能になった。
LC897491の主な機能 | 4チップ構成可能に |
書き込み機能として、バッファアンダーラン防止機能「BURN-Proof」、CD-Rメディアに2倍の容量を書き込みできる高密度記録技術「HD-BURN」を搭載する。対応インターフェイスはATA/66まで。
情報メディア開発部 開発一課課長 渡辺智文氏 |
発表会では、同社の情報メディア開発部 開発一課課長 渡辺智文氏が、DVD記録ドライブ市場の伸びを説明。PCにおけるDVD記録ドライブ需要は、記録速度の高速化によって今後も伸びる見通しで、今回の製品も市場の要求に応えるものだという。
また現在、16倍速のDVD記録用LSIも開発中であることが明らかにされた。同社では、「2004年末には量産体制に入ることを目標にしている」と今後の展望を述べた。
質疑応答では、LC897491は先日発表されたプレクスターのDVDマルチドライブ「PX-712A/JP」に採用されているとコメントした。現時点では、プレクスターのほか、海外3社での採用が予定されているという。
プレクスターはSerial ATA対応の「PX-712SA/JP」も同時発表したが、情報メディア開発部 開発一課主任技術員 津田廣之氏は、「DSPがネイティブでSerial ATAに対応していないので、ブリッジチップで対応している」と説明した。
また、DSP側でSerial ATAネイティブになるのは、ATAPIで16倍速用DSPを完成させてからになる、とロードマップを明らかにした。
□三洋電機のホームページ
(3月15日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.sanyo.co.jp/
□関連記事
【3月10日】プレクスター、初の12倍速対応DVD±R/RWドライブ
~業界初のSerial ATA対応ドライブも同時発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0310/plextor.htm
(2004年3月15日)
[Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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