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TSMC、2003年国内売上は70%増の見込み
~デジタル家電が需要を押し上げ

馬場久夫 代表取締役社長

12月16日 開催



 台湾のファウンダリ企業TSMCの日本法人ティーエスエムシージャパン株式会社は16日、会見を行ない、日本国内のファウンダリ市場の現状などを紹介した。

 国内ファンダリ市場の現状は、2002年第4四半期から2003年第1四半期に底離れし、現在は成長を続けているとしている。2003年通期の日本向け売上高は対前年比70%増の見込み。

日本市場は70%増の見込み 好調原因の分析 非メモリが100%となった

 2003年第4四半期以降は楽観的にとらえているが、一部の市場が過熱気味であり、2005年後半には不安要素があるとした。

 市場の牽引役はデジタル民生機器と通信機器で、TSMCが言うところの三種の神器である携帯電話、デジタルカメラ、DVDレコーダーが主体となっている。

 なお、2003年では、ついにロジック製品が100%を占め、一時は60%を越えていたメモリ製品は0%となっている。

 プロセスの微細化は順調で、2003年第2四半期より0.13μmプロセスの本格的な量産が開始され、2003年全体では売上比の11%を占めた。

 90nmを含む0.13μm以下の日本市場の実績は、顧客数が7社、フルマスクテープアウト数が20製品となっており、2003年末までにそれぞれ8社23製品に増加の見込み。

0.13μmは売上の11%を占める 0.13μm以下の実績 2004年も明るい見通し

 用途としては民生機器が14製品、通信が5製品、コンピュータが1製品となっており、デジタル民生機器の隆盛とPCの退潮を裏付けている。

 なお、Low-kプロセスの採用例は3、300mmウェハの採用例は8。90nmプロセスでは両方とも採用されている。

 また、ファウンダリの使われ方も変化しており、自社ラインのキャパシティの補助から、重要量販品へと移行しているという。これに伴って、半導体企業(IDM)以外の顧客が増えており、国内のIDMユーザーが昨年と同じ13社であるのに対し、非IDMユーザーは昨年の11社から17社へ増加したという。

□TSMCのホームページ(英文)
http://www.tsmc.com/
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(2003年12月17日)

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