COMPUTEX TAIPEI 2003会場レポート【拾遺編1】

ドラえもんPCから改造Xboxまで


会場:TWTC Exhibition Hall 1
   TWTC Exhibition Hall 2
   TWTC Exhibition Hall 3
会期:9月22日~26日(現地時間)


 プレスルームに集う日本の報道関係者の間では「Athlon 64以外に大きな話題がない」と嘆きの声が連日交わされるCOMPUTEX TAIPEI 2003。だが、台湾メーカーの才気と熱気は今年もホールにあふれている。


●なんでもありのPCケース…というかガワ

 アルミ製フレームを使って自由にPCケースを組み立てられる「Lubic」は秋葉原でも見かける有名なアイテムだが、これを使ったユニークなPCがAreoCool Advancedのブースで展示されている。いずれも「よくぞここまで……」と思えるような大作ばかり。

 Intelのブースでは、同社が行なっているPC Modding Contestのエントリー作品が展示。こちらは工作物がメインで、一見しただけではPCと分からないものが並んでいる。

Lubicを使ったヘリコプター。ファンを利用して羽根が実際に回っている サソリをイメージしたもの。「毒は持ってない」そうな 飛行機型。もちろん全部のプロペラは回転している
スピーカーが耳、鼻にはCDを収納できる象 長い首にCDを山積みできるキリン こちらはP61(ブラックウィドウ)戦闘機をイメージしたモデル
Intelブースに展示してあった「PC Modding Contest」の作品その1。机の上にあってもPCと気付かないデザインは秀逸だが、スパイダーマンが3人いるのは作者の趣味だろうか? ドラえもん関係のアイテムは台湾でも多く見かける。どこでもドアが液晶になっているのが面白い 観葉植物型パソコン。コンテスト作品中もっとも普通なのがこの作品
某G社が浮かんでしまう牛。お尻からCD-ROMを出し入れするというのもどうかと思うが、 お乳からPS/2コネクタやUSBコネクタが出ているセンスも凄い 勝手にCPUをPentium 3 733MHzからTualatinコアCeleron 1.40GHzに載せ替えてしまっている改造Xbox。オプションで120GB HDDなどがあるほか、ブルー、イエロー、グリーンのカラーバリエーションもある
表から見ると普通だが、裏から見るとあり合わせの小型PCをくっつけただけにしか見えない力業の液晶一体型PC

●ドラえもんMP3プレーヤーやポータブルMPEG-4レコーダなど

 ポータブルプレーヤーの変わり種としては、ドラえもんやプーさんなど、人気キャラクターのぬいぐるみタイプのMP3プレーヤーを発見。小さなぬいぐるみの中に所狭しと機能が埋め込んである。

 一見するとカードリーダにしか見えないMPEG-4ビデオレコーダを展示しているブースもあった。CFスロットとSDカードスロットを1つずつ備え、TVなどにつないでビデオを録画/再生できる。リモコンが付属し、PCレスで単体で動画を再生できるほか、写真のスライドショー表示も可能。また、片方のメモリカードスロットからもう片方のメモリにデータをコピーすることもできる。

各種キャラクターにMP3プレーヤーを内蔵。リモコン部分のキャラクターが本体と異なっていて妙なコラボレーションとなっている機種も…… こちらはWebカメラ。カメラ部分の後ろにUSBコネクタがある。カバンからぶら下げていても一見するだけではカメラと分からないかも知れない
単なるカードリーダにしか見えない外見とは裏腹に、意外と高機能なMPEG-4ビデオレコーダ こちらは液晶モニタを登載した上位モデル
ポータブルMPEG-4プレーヤー/レコーダーは中環(CMC)も展示。初日には陳水扁総統(右)も訪れて説明を受けるなど、大きな注目を集めていた。日本のメーカーは自社製品との連携を前提としたポータブルプレーヤーを発表しているが、台湾ではUSB 2.0を備えるなど、あくまでPCとの連携を考慮しているようだ
上の製品のようなキャラクターものではないが、こんなWebカメラも

●一風変わった冷却アイテム

 Athlon 64も登場して冷却パーツの展示も多かった今回のCOMPUTEX。普通のクーラーを見るも良し、変なデモを見るも良しの楽しいジャンルだ。

Zalman Techが展示していた水冷キット。後ろの長い円柱がラジエータである。当然PCケースの外に置いて使う 水冷キットを使ったデモ。中には熱帯魚が泳いでおり、「温水で冷却するのか?」と冗談で聞いたら…… 「正しい使い方はこうだ!」と真面目に返答されてしまった。ヘッドにモーターが入っており、ヘッドとラジエータの間で水を循環させることで、リザーブタンクを必要としないのが売り
Intelのリファレンスデザインに沿っているという次世代のCPUクーラーのサンプル。ソケットの形状が異なっているのが気になる点である ASUSTeKが展示していたコンプレッサー冷却システム。同社は2002年のWPC EXPOでも同様の展示を行なっていたが、今回はPentium 4で4.3GHzオーバーを達成していた。ちなみに非売品 日本から出展しているテクノベインズは、VIA C3 800MHzを搭載した完全ファンレスPCを展示。CPUなどの熱を純アルミの筐体全体で冷却する。油などでファンがつまりやすい飲食店に導入実績がある

□関連記事
【2002年10月18日】ASUSがPentium 4を3.53GHzで駆動
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1018/wpc08.htm

□COMPUTEX TAIPEI 2003のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2003/

(2003年9月26日)

[Reported by 多和田新也 / wakasugi@impress.co.jp / tanak-sh@impress.co.jp]


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