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日立、容量4GBのMicrodriveを正式発表
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Microdrive 3K4-4 |
11月より順次発売
標準価格:オープンプライス
株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズは26日、容量4GBのMicrodrive「Microdrive 3K4-4」のサンプル出荷を開始したと発表した。
同製品は1月に技術発表されたもので、当時、秋頃の発売とされていたが、11月に量産出荷が開始されることが明らかになった。OEM版と製品版が用意され、いずれもオープンプライスだが、製品版の店頭予想価格は5万円前後となる見込み。
Microdrive 3K4-2 |
また、容量2GBの「Microdrive 3K4-2」も12月に量産出荷されることが併せて発表された。
両製品の容量以外の仕様はほぼ共通。パッケージはType2 CFで、インターフェイスはCF+(ATA/PCMCIA互換)に対応。転送モードは、従来製品がマルチワードDMA mode 1(13MB/sec)までだったのに対し、Ultra DMA mode 2(33MB/sec)にまで対応。実効転送速度は従来比で約70%高速化し、4.3~7.2MB/secに達する。
回転数は3,600rpm、キャッシュ容量は128KB、アイドル時の動作音は18dB。
●フェムトスライダやABLE-3などの新技術を投入
新規事業本部ビジネスデベロップメント統括の山本慎一氏 |
26日に開かれた製品発表会では、同社新規事業本部ビジネスデベロップメント統括の山本慎一氏が製品説明を行なった。
新製品は、従来製品(1GB)の4倍の容量を実現したものだが、容量以外の点でも耐衝撃/環境性能や、消費電力などについても改善されているという。
大容量化にあたっては、「フェムトスライダ」と呼ばれる新たなヘッドを開発。同社の従来型である「ピコスライダ」の半分程度のサイズ(0.85×0.7mm)となるもので、これにより、ヘッドがディスク上を浮上する高さを約40%下げたほか、記録可能領域を約10%広げるなど高密度化を実現した。
'80年の「ミニスライダ」から今回の「フェムトスライダ」に至るヘッドサイズの遷移 |
信頼性の面では、サスペンションや、回転軸の改良に加え、基板などのサイズを縮小することで、プラスチック製のフレームバンパーを本体外側に実装。これにより、非動作時の耐衝撃性が従来の1,500G/msecから2,000G/msecへと向上した。具体的には、机くらいの高さからカーペット地の床に落としても問題ないという。
消費電力の面では、ABLE-3(Adaptive Battery Life Extender)と呼ばれる低消費電力技術などの搭載により、従来品と同程度の消費電力に抑えたとしている。
なお、2GB版は従来品同様フォーマット形式はFAT16となるが、4GBはFAT16の容量制限を超えるため、FAT32のみの対応となる。そのため4GB版は、Microdrive対応機器であっても、FAT16にしか対応しない機器では利用できない。
同社では現在、カメラメーカーなどに対応を働きかけており、キヤノン、ニコン、ペンタックス、シグマ、コダック、オリンパスなどが評価を行なっているという。発表会場では対応が見込まれるキヤノン「PowerShot G5」、ペンタックス「*ist D」、シグマ「SD9」が参考展示されていた。
対応が見込まれるデジタルカメラ3機種。左からペンタックス「*ist D」、キヤノン「PowerShot G5」、シグマ「SD9」 |
□日立グローバルストレージテクノロジーズのホームページ
http://www.hgst.com/japanese/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.hgst.com/japanese/news/files/2003082601.pdf
□製品情報
http://www.hgst.com/japanese/products/microdrive/index.html
□関連記事
【8月5日】Lexar、4GBの40倍速CFを出荷
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0805/lexar.htm
【1月6日】日立、容量4GBのmicrodriveや40GBの1.8型 HDDを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0106/hitachi2.htm
(2003年8月26日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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