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ペンタックス、光学3倍ズームの名刺サイズデジカメ
「オプティオS」
~スライディング・レンズ採用で奥行20mmを実現

3月15日発売

標準価格:65,000円

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 ペンタックス株式会社は名刺サイズの320万画素/光学3倍ズームデジタルカメラ「オプティオS」を3月15日から発売する。価格は65,000円。

●スライディング・レンズと新開発チップモジュールで小型化

 レンズ群の一部を上方にスライドさせ、本体内に2段重ねに格納する「スライディング・レンズ・システム」を採用したことで、ほぼ名刺サイズの本体に光学3倍ズームレンズを搭載した。スライディング・レンズ・システムには約30の特許が使用されている。本体サイズ83×20×52mm(幅×奥行×高さ)、重量98g(電池、メモリカードを含まず)で、2月4日時点で光学3倍ズーム搭載機としては世界最小・最軽量。

 また、新開発のマルチ・チップ・モジュール(MCM)を採用し、基板面積を同社比約43%縮小したことも、小型化に貢献した。MCMはまた、約0.01秒のレリーズタイムラグを実現し、起動時間も短縮したとしている。

名刺とほぼ同じサイズ スライディング・レンズ・システムの動作。内部のズームレンズ群が、ほかのレンズの上にスライドして格納される
スライディング・レンズ・システムの動作 カットモデル

 撮像素子は1/2.5インチ 320万画素CCDで、原色フィルタ搭載。記録画素数は2,048×1,536/1,600×1,200/1,024×768/640×480ピクセル。Exif PrintとPRINT Image Matching IIに対応する。また、320×240ピクセル/12fpsの音声付動画撮影にも対応している。動画の記録形式はAVI(Motion JPEG)、最長記録時間は約30秒。

 35mmフィルム換算の焦点距離は35~105mm、F値はF2.6~4.8。ズーム全域で利用可能なマクロモードを備え、最短撮影距離は18cm。スーパーマクロ使用時は最短撮影距離が6cmとなる。

 記録メディアとして11MBのフラッシュメモリを内蔵するほか、SDメモリーカード/MMCスロットを搭載する。

 光学ファインダーのほか1.6型のTFT液晶ディスプレイを備える。PCとのインターフェイスはUSB。USBポート兼用のAV端子を備え、外部ビデオ出力が可能。

 プログラム撮影モードのほか、夜景撮影、パノラマアシスト、3D撮影などのモードを備える。また、3D撮影モードで撮影した画像のために、3Dビューアが付属する。さらに、62都市に対応したワールドタイム機能や、アラーム機能、ボイスレコーディング機能を備える。

 電源はリチウムイオンバッテリで、撮影可能枚数は約160枚(液晶モニタオン、ストロボ50%使用)。本体にはACコードのほか、USBケーブル、AVケーブルなどが付属する。

右側面にACコネクタとUSB/AV端子がある 薄型のバッテリを採用 メニューなどは十字キーで操作
シャッターボタン横の電源スイッチは、長押しでボイスレコーディングモードに 撮影モード選択のインターフェイスには環状メニューを採用 オプティオSのパーツ

●カシオとの協業による製品だが、EXILIMとは兄弟機ではない

カシオ EXILIM EX-Z3

 発表会でペンタックスの浦野文男 取締役社長は、カシオ計算機株式会社からオプティオSのMCMの供給を受け、スライディング・レンズ・システムをカシオ計算機に供給していることを公表。ペンタックスはQV-10からカシオ計算機にレンズを供給しており、今回の協業はその縁によるもの、としている。

 カシオ計算機でスライディング・レンズ・システムを搭載している製品は「EXILIM EX-Z3」だが、ペンタックス イメージングシステム事業本部マーケティング部の中野浩一 商品企画室長は「両機の共通部分はスライディング・レンズ・システムとMCMのみ。MCMもオプティオS用にカスタマイズされている。したがって両機は兄弟機ではない」とした。

 両機の違いについて中野室長は「EX-Z3は2型の液晶を搭載することでユーザーの快適性につなげているが、オプティオSでは小型軽量化を優先し、持ち運びやすさを重視した」としている。ちなみにEX-Z3の本体サイズは87×57×22.9mm(幅×奥行×高さ)、重量は約126g。

●2003年はデジカメに注力、10機種を発売

 浦野社長は発表会冒頭、同社のデジカメは「まだ競争の土俵にも乗っていない」との見解を示し、2003年はデジカメ事業に傾注し、多数の製品でいわば「デジカメの森」を作るとした。そして、今回発表したオプティオSを「デジカメの森の大木となる製品」と意気込みを述べた。

 また、同社 イメージングシステム事業本部長の鶴田昌隆 上級執行役員は「急速に拡大するデジカメ市場に対応するため、2002年7月にイメージングシステム事業本部を設立した。開発、広告宣伝、販売促進を強化し、2003年は10機種以上の新製品を発売する」と表明した。これにより2002年のシェア2%から、2003年は5%のシェアを目標とするという。

浦野文男 取締役社長 鶴田昌隆 上級執行役員 中野浩一 商品企画室長は、オプティオSとタバコの箱を間違えて取り出すパフォーマンス。タバコの箱からオプティオSが出てきた

□ペンタックスのホームページ
(2月4日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.pentax.co.jp/
□関連記事
【1月9日】カシオ、光学3倍ズームを搭載したEXILIM「EX-Z3」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0109/casio.htm

(2003年2月4日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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