[an error occurred while processing the directive]

Bluetooth SIG、2003年戦略説明会を開催

Bluetooth SIGマーケティングディレクターのアンダース・エドランド氏

1月21日開催

 Bluetooth Special Interest Group(SIG)は21日、プレス向けに2003年の戦略説明会を開催した。

 マーケティングディレクターのアンダース・エドランド氏は、「Bluetoothは、ほかの無線LAN規格と異なりデータといっしょに音声も送れる。ネットワーク構築向けのデバイスよりも、周辺機器類への広い普及を目指す」と切り出した。

 Bluetooth SIGは、Bluetoothを普及させるため2001年に発足された非営利団体。賛同企業からのボランティアベースで活動を行ない、デベロッパーに対してサービスを提供する。

 同氏は、「Bluetoothは“ユビキタス”になることを目標に、10m以内の無線テクノロジではナンバーワンを目指す」とビジョンを示した。

 「'98年にBluetoothのテクノロジを公開してから、約1,000の製品が販売された。今後は単年で1,000製品の発売を目指す。2003年からは生産フェーズに入り、本格的な普及が始まるだろう」とした。

 Bluetoothを普及させる具体案として同社は、企業向けにフォーカスしたプラン「5 Minute Ready plan」を掲げている。同プランは、デザイナー向けのハンドブックやリファレンスデザインのテスト環境の構築、33言語をサポートする用語集などを用意している。またコンシューマ向けにも、Webサイトやトラブルシューティングガイドを構築して普及に努めている。

 さらに、「Bluetoothは、欧州を中心に普及が進んでいる。最近では米国の店頭でもユニークな機器をよく見かけるようになった。一般消費者に目を向け、随時提案していきたい」と、普及が順調に推移していることをアピール。

 日本市場については、「欧州、米国と比べるとまだ本格的には普及していないが、東芝やソニーなどは、かなり早い段階で優れたBluetooth製品を市場に投入している。今後とも継続して訴求していきたい」と、前向きな姿勢を見せた。

 質疑応答では、IEEE 802.11b無線LANとの競合について質問がなされた。同氏は、「IEEE 802.11bは、あくまでもネットワーク構築のためのもの。Bluetoothは周辺機器などのデバイスに適用されるためまったく違ったもの。両者が競合することはない。いわば“補完する”関係にある」と応えた。

 さらに、今後Bluetoothが高速化された際は競合するのではないかという質問に対し、「通信規格は高速化されていくのが一般的だ。速度が上がったとしても、用途が異なるため競合することはない」と言明した。

□Bluetooth SIGのホームページ(英文)
http://www.bluetooth.com/

(2003年1月21日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
個別にご回答することはいたしかねます。

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.