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ガートナー、国内プリンタ市場は2年連続マイナスの見通し
~カラーページプリンタとインクジェット複合機は成長

12月13日発表


 ガートナー ジャパン株式会社は13日、2002年第3四半期の日本プリンタ市場の調査結果を発表した。これによると出荷台数は133万台(前年同期比10.5%減)、出荷金額は758億円(前年同期比13.1%減)。台数では2001年第2四半期から、金額では2001年第1四半期から連続して前年割れとなった。

●インクジェット市場は飽和状態に

 市場におけるメーカーのシェアは2002年上半期の調査結果とほぼ同様だが、日本ヒューレット・パッカードが3.7%から4.7%へ伸ばし、エプソンが44.4%から43.7%へ微減となっている。

 インクジェットプリンタの出荷台数は102万台(前年同期比11.5%減)、出荷金額は232億円(14.3%減)。同社は市場が飽和状態に近づいているとし、これから出荷が急増する年末商戦を迎えても、2002年通年で成長に転じる可能性はほとんどない見ている。

2002年第3四半期日本プリンタ市場(台数)
※本記事内の図表の出典はすべてガートナー データクエスト(2002年12月)

●カラーページプリンタとインクジェット複合機は急速成長

 ページプリンタの出荷台数は265,000台(前年同期比6.7%)、出荷金額は411億円(前年同期比11.2%減)。うちモノクロ機は21万6,000台(前年同期比6.7%減)だが、カラーページプリンタは49,000台(34.1%増)と成長した。

 カラーページプリンタは2001年下半期からマイナス成長だったが、印刷速度の高速化や本体価格の低価格化が進んだことから、今期から成長に転じた。同社ではカラー機の促進のためには、本体価格だけでなくランニングコストも低下する必要があるとしている。

カラー・ページプリンタ四半期出荷台数と平均小売価格の推移

 また、今回の発表では、調査には含まれていないものの2000年以降急速に成長している分野として、スキャナ機能やダイレクトプリント機能を備えたインクジェット複合機について特記されている。

 インクジェット複合機の出荷台数は2000年に7万台だったが、2002年1月~9月には31万台に伸び、通年では43万台前後になると予測している。インクジェットプリンタの9%に満たない小さな市場規模にも関わらず、インクジェットプリンタの買い替えユーザーを取り込むことでさらに拡大が見込まれるとしている。

日本インクジェット複合機出荷台数

□ガートナージャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.gartner.co.jp/press/pr20021213-01.html
□関連記事
【9月5日】国内プリンタ市場のマイナス成長続く
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0905/gartner1.htm
【3月7日】プリンタの国内出荷台数も前年割れ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0307/gartner.htm

(2002年12月13日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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