プロカメラマン山田久美夫の

「DiMAGE 7Hi」実写画像

 山田久美夫氏によるミノルタの「DiMAGE 7Hi」の実写画像を公開する。

 特に指定のない画像は、フォーカス、露出、ホワイトバランスともオートで2,560×1,920ピクセルで撮影されている。

 なお、製品の仕様などについては、関連記事を参照されたい。(編集部)


DiMAGE 7Hi

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 35mmカメラ換算で28~200mm相当の光学7倍ズームを搭載。28mmレンズ相当になるワイド側では、ポピュラーな35mmクラス(写真右)に比べ、かなり広い範囲を撮影することができる。
 35mmレンズ相当の画角で撮影。色調は、比較的見た目に近い自然な印象のもの。解像度は十分に高い。空など均一な濃度の部分を見ると、若干ノイズっぽさが感じられる。このあたりは従来からの「DiMAGE 7i」とほぼ同等の仕上がりといえる。
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 200mmレンズ相当の最望遠側で撮影したカット。ワイド時との画角(写る範囲)の差はきわめて大きく、レンズ交換はできないが、これ一本で常用焦点域はほとんどカバーできるので安心だ。
 輝度比が高いシーンだが、白壁のハイライトも白く飛ばず、そのディテールも再現されている(一部の液晶モニターでは飛んで見えるかもしれない)。もちろん、シャドー部の階調もきちんと残っている。派手さはないが、素性はよく、後処理しやすい絵づくりといえる。
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 200mm側で撮影したカット。パーソナル機で最大級の2/3型CCDを搭載していることもあって、このようなシーンでは、ボケを生かした作画も楽しむことができる。  階調再現性もよく、椿の葉の艶のある質感がよく再現されている。オートホワイトバランスが誤動作しやすいシーンだが、その心配もなく、自然な色調になった。
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 7倍ズームのワイド端を活用すれば、ワイドレンズらしい広がりのある作画も楽しめる。ファインダーの視野率は、背面液晶も、液晶ビュータイプも、約100%ときわめて正確。画角をギリギリはで使ったフレーミングができる点も本機の大きな魅力だ。  半逆光気味の輝度比の高いシーンだが、ハイエストライトからディープシャドーまできちんと再現されている。フルオートでの撮影だが、露出制御も的確で、とても安心感がある。
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 「DiMAGE 7i」からマクロは200mm側とワイド端の両方が利用できるようになった。このカットは望遠側を使ってマクロ撮影したもの。AFが従来よりも高速になり、ピント合わせの難しいこのようなシーンでも、AF任せで安心して撮影できる。マクロ域でもピントはきわめてシャープで、背景のボケも悪くない。  標準設定では、実効感度がAUTOになっており、ISO100~200の間で自動設定される。このカットではISO200相当になっている。被写体の色が暗めなので、マイナス1EVの露出補正をして撮影したが、その補正結果が液晶モニターに反映されるうえ、リアルタイムでヒストグラムが表示されるので、こんな露出が難しいシーンでも安心して撮影できる。
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 横浜の夜景。まだ黄昏が残る時間帯での撮影だ。ISO100で撮影しているが、空のグラデーションもきれいに再現されている。オートホワイトバランスでの撮影だが、色調も自然な感じに仕上がった。
 ISO800相当の高感度に設定して撮影したカット。もちろん、相応のノイズが発生しているが、モニター上での利用や小さなサイズにプリントするのであれば、十分実用になるレベル。また、感度が高い分、シャッター速度が速くなるので、水面の波がほとんど止まって写っており、低感度で長時間露出したものとは、水面の表情が微妙に異なる。
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 本機では、長時間露出が15秒まで設定可能になったので、まだ黄昏時でやや露出オーバーになったが、15秒露出で撮影してみた。
 長時間露出ではノイズリダクション機能が働くため、ノイズ成分も十分に抑えられている。これなら15秒露出でも実用レベルだ。



DiMAGE 7Hi 連写
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 「DiMAGE 7Hi」では、連写速度が従来より向上し、秒間3コマとなった(DiMAGE7iは秒2コマ)。もちろん、500万画素のフル画像での連写も可能だ。
 このシーンでは駅を発つ電車を連写モードで撮影してみたが、こんなシーンでは十分すぎるほど。連写枚数もJPEGファインモードでは10枚連続で撮れる点も心強い。

□ミノルタのホームページ
http://www.minolta.co.jp/japan/
□関連記事
【9月13日】ミノルタ、64MB SDRAMを搭載して連写性能が強化された「DiMAGE 7Hi」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0912/minolta.htm

(2002年9月13日)


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[Reported by 山田久美夫]


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