NEW PRODUCTS TESTREPORT |
ソースネクスト | ||
StarSuite 6.0 | ||
高いコストパフォーマンスを誇るOffice互換ビジネススイート | ||
TEXT:天野 司 Tsukasa Amano |
ソースネクストが販売する「StarSuite 6.0」は、Microsoft Officeとの高度なファイル互換機能を持つ統合型ビジネススイートだ。開発はサンマイクロシステムズが行なっており、Windowsプラットフォームはもとより、SPARC/Intel版のSolaris 7以降、x86版Linuxの各OSに対応する。また、13,800円のパッケージ1つで5ライセンスまで利用可能というコストパフォーマンスの高さも魅力と言えよう。
StarSuiteではファイル形式としてXMLを採用。これとあわせてOffice XPとのファイル互換機能を持ち、Officeシリーズで作られたファイルを読み込んで編集したり、StarSuiteによって編集・保存されたファイルをOfficeで読み込むことも可能だ。またジャストシステムの一太郎シリーズ(8/9/10/11)との互換性もある。
StarSutie Writer。Wordとの互換性は高く、インターフェイスも一目見ただけでは見間違うほどだ | 表計算ソフトのStarSuite Calcではドロップダウンコンボリストを使った比較的複雑な表組も作成可能 |
各ツールの画面デザインはOfficeと非常に近く、さすがに「互換」をうたうだけのことはある。たとえばメニューアイテムの並びや用語などは、対応するOfficeツールのそれに合わせてあり、両方を使ったとしても違和感は小さい。
気になるデータファイルの互換性だが、残念ながら完璧とは言えない部分も残る。筆者がテストした限りにおいても、複雑なレイアウトを設定したWord 2002の文書ファイルをStarSuiteで読み込んだ場合には、わずかに異なるレイアウトに変換されてしまうこともあった。
一方、動作はかなり軽い。たとえば同じファイルをOfficeとStarSuiteで読み込んだ際、画面のスクロールや入力操作などは、Officeよりもかなり高速に動作する。またOfficeの場合、いわゆる「アシスト」機能が事細かに動作してなんらかの操作指示が出されるのに対し、StarSuiteの場合にはそうしたサポートがほとんどない。外見は同じでも、かなりシンプルで軽快な動きをするので、ストレスなく作業を行ないたい方や、Officeのガイダンス機能を過剰と思っている方は好感が持てだろう。
StarSuite Impressでは豊富な描画機能を使ってプレゼンテーション用の資料を作成できる | StarSuite Draw。2Dおよび3Dのベクトル描画と、フォントへの各種効果などがその主な機能だ |
このソフトの魅力は何と言ってもコストパフォーマンスとOfficeとの互換性の高さだ。オフィスへの一括導入はもちろん、個人でも職場ではOffice、家庭ではStarSuiteといった使い分けも考えられるだろう。
・製品名:StarSuite 6.0
・標準価格:13,800円
・問い合わせ先:ソースネクスト株式会社
・TEL:03-5350-4844(ご購入相談ダイヤル)
・URL:http://www.sourcenext.com/
・対応OS:Windows XP/Me/98/2000/NT 4.0、Solaris 7以降、Linux(Linux Kernel version 2.2.13以降、glibc2 version 2.1.2以降)
▼動作環境
Windows版
・CPU:Pentium 60MHz以上
・メモリ:64MB以上
・HDD:250MB以上
Solalis 7 SPARCプラットフォーム版
・CPU:規定なし
・メモリ:64MB以上
・HDD:250MB以上
Solalis 7 Intelプラットフォーム版
・CPU:Intel 486DX4 100MHz以上
・メモリ:64MB以上
・HDD:250MB以上
Linux版
・CPU:Pentium 60MHz以上
・メモリ:64MB以上
・HDD:250MB以上
□ソースネクストのホームページ
http://www.sourcenext.com/
□製品情報
http://www.sourcenext.com/products/starsuite/
□関連記事
【5月16日】ソースネクスト、Office互換ソフト「StarSuite 6.0」を独占販売
~Windows、Linux、Solarisに対応
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0516/source.htm
(2002年7月19日)