NEW PRODUCTS TESTREPORT |
クリエイティブメディア | ||
Digital MP3 Player 2 | ||
軽量・コンパクトで録音も可能なシリコンオーディオプレイヤー | ||
TEXT:藤本 健 Ken Fujimoto |
シンプルなデザインでまとめられたDigital MP3 Player 2。操作も単純で扱いやすい |
そのサイズも幅52mm、厚さ15mm、高さ75mmとコンパクトで、シャツの胸ポケットなどに入れてもまったく気にならないものだ。ボディはパールホワイトをベースとして、サイドをスケルトンオレンジのパーツで覆うというシンプルなデザインだが、結構カッコイイと言うか、かわいらしい印象を受ける。操作はフロントにある4つのボタンと左側面にあるジョグダイヤルライクなスイッチおよび、いくつかのスライドスイッチで行なう。
ところでクリエイティブメディアのMP3プレイヤーと言えば、NOMADシリーズを思い浮かべる方も多いと思うが、本製品はNOMADとは別ラインナップであり、弟分的な存在。その名前からも分かるように、前身であるDigital MP3 Playerをさらにコンパクトにしたものなのだ。とはいえ、機能的には結構充実している。MP3のみならず、WMAの再生にも対応しており、ボイスレコーディングも可能。PCとはUSBで接続し、簡単にデータのやり取りができる。
左側面にはジョグダイヤルに似たコントローラを備えており、これで本機の動作モードを変更する | ヘッドホン端子は本体上部に備えられている。また、内蔵マイクもその近くに配置されている |
本体右側面にはMMCスロットを備えているので、内蔵フラッシュメモリでは容量不足という場合でも対応できる |
こうして見ると、NOMADよりコンパクトで機能的にも十分に思えるかもしれないが、そこは単純に比較できない。やはり弟分的存在であるだけに、NOMADと比較した際の相違点もあるのだ。まずは、フロントにある液晶パネル。ELバックライト液晶で美しく、暗いところでもハッキリと読み取れるのだが、ここに表示されるのは再生時間と曲番号であり、ファイル名やID3タグ情報などは表示されない。また、音質の調整も、スイッチでノーマルモード、トレブルモード、バスモードの3つから選択するのみであり、細かな調整などはできなくなっている。
さらにもう1つの違いは、添付ソフト。Digital Audio Managerという英語版のソフトが付いてくるのだが、これは単にPCと本機の間でデータ転送を行なうためだけのソフトであり、NOMADに添付されているCreative Play CenterのようにCDのリッピング機能やCDDBへのアクセス機能、MP3へのエンコード機能などは装備されていない。とはいえ、現在Windows XPにはWindows Media Playerが標準でバンドルされており、これを使えば簡単に高音質なWMAファイルを生成できる。こうして生成したファイルを転送すればよいのだから、これで十分とも言えるだろう。
添付のアプリケーション、Digital Audio ManagerでPCとファイルをやり取りする |
このようにスペック的に省略された面もあるが、必要十分な機能を装備し、音質的にもまずまず。手軽に持ち歩くシリコンオーディオプレイヤーとして、Digital MP3 Player 2はなかなか魅力ある製品と言えるのではないだろうか。
・製品名:Digital MP3 Player 2(64MB版)
・標準価格:オープン(実売14,800円前後)
・メーカー:クリエイティブメディア株式会社
・問い合わせ先:03-3256-5577
・URL:http://japan.creative.com/
・再生フォーマット:MP3、WMA
・メモリ:64MB内蔵、MMC
・PCインターフェイス:USB
・電源:単4形乾電池×2
・本体サイズ(W×D×H):52×15×75mm
・重量:約40g(バッテリ未装着時)
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□クリエイティブメディアのホームページ
http://japan.creative.com/
□製品情報
http://japan.creative.com/products/digitalaudio/dmp2/
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~ELバックライト付き液晶も装備
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020528/creative.htm
(2002年7月11日)