NEW PRODUCTS TESTREPORT |
フロンティア神代 | ||
G-BREAK GB-P24DDR/T46 | ||
Pentium 4 2.4GHzを搭載した新ハイエンドマシン | ||
TEXT:橋本新義 Shingi Hashimoto |
ケース内部は比較的余裕がある。なお、写真では取り外しているが、内蔵カード固定用の金具も用意されている |
本機の中心となるCPUは、もちろんPentium 4 2.4GHz。マザーボードにはASUSTeKの「P4B266+A」を採用し、PC2100 DDR SDRAMとの組み合わせによる高いパフォーマンスが魅力だ。
さらに、オンボードのサウンドチップ「CMI8738/PCI-6ch」によるデジタル入出力と、同じくオンボードのNEC製コントローラによるUSB 2.0機能も搭載する。こうしたオンボードの拡張機能に必要なブラケットも、本機では出荷時に装着されているので、購入後すぐに使用可能だ。
本機で採用されているパーツのトピックは、メインメモリだ。メモリの品質の高さで急速にサーバーメーカーなどへの採用も増えているATP Electronics製のPC2100 DDR SDRAM DIMMを採用しているためである。試用機に搭載されていたものは256MBで、Nanya製のCL=2チップを搭載していたが、モジュール自体の完成度は市販されているノーブランド品とは一線を画す。
ストレージ系も現在人気、実力ともに実績のある製品で固められ、HDDは7,200rpm、40GBプラッタの流体軸受けタイプ、Maxtor 6L080L4を搭載する。光学ドライブも、プレクスターのハイエンド製品である40倍速CD-R/RWドライブ「PX-W4012A」を搭載する。
同社製マシンの隠れた特徴である、ていねいな組み立ても従来機と同様だ。とくに、見た目にもすっきりとしたケーブルのまとめ方や、ビデオカードへのスタビライザー(固定パーツ)の装着など、信頼性を上げるための種々の工夫は大きな魅力となっている。
フロントパネル下部には外部コネクタなどを搭載するためのブラケットがあるが、本機では使用されていない |
冷却性能に関しても、標準で8cm角ファンが前面下部に吸気方向、背面上部に排気方向で装着されており、温度環境のきびしいところでも安定した動作が期待できる。ちなみに、CPUクーラーはリテール品と同じものなので、信頼性は高い。
また、これまでの同社製PCでは若干目立っていた稼働音に関しては、以前より減少しているように感じられた。静粛性に関しては同社製PCの数少ない弱点だっただけに、喜ばしい改善だ。
価格は239,800円と、近年のデスクトップマシンの中では高価だが、おのおののパーツ価格を考慮するとコストパフォーマンスの高い構成と言える。実際の処理能力と表示画質、そして安定性は申し分ないレベルなので、各種グラフィックス用途など、ヘビーな業務用途でも安心して使えるシステムに仕上がっている。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□フロンティア神代のホームページ
http://www.frontier-k.co.jp/
□製品情報
http://www.frontier-k.co.jp/new_site/product/gigabreak/gb-p24ddr_t46.asp
(2002年5月9日)