【特別企画】

これからは会議の時間をムダにせず、場所も選ばない!

ハドルミーティングに適した40V型タッチディスプレイ「BIG PAD」が、チーム全体の戦力を高めてくれる

ミーティングや会議では、参加者のそれぞれがノートパソコンを開いているケースが珍しくなくなっている。それぞれがやっていることといえば、議事の要点をメモしたり、議案に関する調べ物だったりとまちまちだ。プレゼンテーションが必要な場合は、自分のパソコンをプロジェクターや据置のモニターに接続してスライドを見せるといった具合だ。

参加者が数名しかいない場合は、パソコンをケーブルで接続するよりも、手元のパソコン画面を見せたほうが手っ取り早いケースも多い。特にタッチディスプレイを持つ2in1 パソコンなどは、そんな使い方が想定されていることも少なくない。

よくある会議イメージ

少人数でスピーディーな意思決定をする「ハドルミーティング」が主流に!?

シャープによれば2~6人程度を想定した会議室は、全世界で約3400万室あるそうだ。しかも、こうした小会議室の割合は、会議室全体の半分以上を占めるという。トレンドとしては、そこでは「ハドルミーティング」と呼ばれるスタイルで会議やミーティングが増えつつある。ハドルというのは「群がる」を意味し、フットボールなどの試合中に円陣を組んで次の展開を打ち合わせるようなスタイルを指す。スピーディーに複数メンバーによる意思決定をする会議だ。

例えば、『14時13分からフロア中央のハドルミーティングスペースで次のイベントの最終確認のために、ディレクターが集まって10分間で懸案事項を固める』といった会議だ。落ち着いてイスに座ってテーブルにパソコンを開くといっためんどうなことはしない。立ったまま短時間でミーティングをすませる。開始時間が中途半端なのは、そうしておくことで遅刻が少なくなるからだ。短時間ですませようとしているミーティングには数分の遅刻でも致命傷になる。その遅刻を待つ全員の時間が無駄になってしまう。それでは意味がない。

ワークスタイル変革をもたらす40V型タッチディスプレイ「BIG PAD」

こうしたスタイルのミーティングを想定し、シャープのタッチディスプレイ「BIG PAD」シリーズに、40型サイズの製品が投入された。大きな会議室では大型のプロジェクターや大画面モニターを使ってプレゼンするし、数名なら自前のパソコンでいい。でも、ハドルミーティングのような場合は、ある程度のサイズの画面がほしくなる。こうしたスタイルの会議が増えてきているにもかかわらず、競合を含めて、こうした会議を想定した製品がなかったのだという。

立ったまま短時間でミーティングをすませるハドルミーティング

40V型タッチディスプレイ「BIG PAD」がジャストサイズ

BIG PADはタッチパネルを内蔵したディスプレイだ。パソコンとは、ディスプレイケーブルとUSBケーブルの2本を接続することで、映し出されたパソコンの画面をペンやタッチで操作できるようになる。また、背面の拡張スロットはIntelが提唱するMini OPS規格で、この規格に準拠し、パソコンそのものとして機能するコントローラーボードや、このサイズに合わせて作られたワイヤレスボードを装着することができる。コンローラーボードを装着した場合には、まさに、大画面一体型PCとしてBIG PADが機能するようになる。

別売りでコントローラーボード(210,000円前後)、ワイヤレスボード(125,000円前後)、HDBaseT受信ボード(71,000円前後)が用意される

Windowsのデスクトップはスケーリングを調整して見やすいサイズでテキストやアプリを表示することができるが、FHD(1920×1080)解像度を23型ディスプレイで見たときに最適になるように設計されている。インチあたりのドット数でいうと96ドット、つまり、96dpiが前提だ。ただ、これは、Windowsを特定のひとりが操作することを前提にしたものであって、パワーポイントスライドを紙芝居のように参加者に見せるといったことならなんとかなっても、数人でモニターを囲みながら、インタラクティブに「ああでもない、こうでもない」とアプリを操作するには小さすぎる。

FHD解像度のままモニタサイズを40型にするとデスクトップは174%のサイズに拡大される。これだけあれば、多少離れた位置からでも視認性が確保できるので、数人がモニターを囲んで操作するにも使いやすい。もちろん、もっと大きくてもいいのだが、ハドルミーティングのようなスタイルの会議をするためのスペースに、60型を超えるようなサイズのモニターを据え置くのは現実的ではない。そういう意味で、40型は大きすぎもせず、小さすぎもせず、ハドルミーティングに最適化されたサイズであるということだ。

会議室間の移動も可能で、充実のアプリ・周辺機器で効率的な会議をサポート

2in1パソコンの浸透で、アプリ側もタッチ操作を想定した機能を提供するものが増えてきている。日常の仕事に欠かせないMicrosoft Officeにしても、WordやExcelでさえタッチモードとマウスモードの切り替えができる。タッチモードにすればリボンに配置された各種コマンドボタンの間隔が広がってタッチで操作がしやすくなる。さらにOneNoteのように手書きをサポートしたアプリを使う場合にも、タッチができる大型ディスプレイは活きてくる。

しかも、Windows 10ならWindows Inkワークスペースが有効に使える。付箋やスケッチパッド、画面スケッチなどを組み合わせることで、会議中に出たアイディアをその場でまとめてしまえるはずだ。ちょっとした文字入力が必要なら手書き認識キーボードも実用になる。また、標準ブラウザのEdgeはWebノート作成機能を持っている。そのとき見ているサイトをキャプチャし、そこに手書きでいろいろなマーキングができるのだ。

企業ではまだまだWindows 7が主流なので、こうした使い方ができることは意外に知られていないかもしれないが、アイディア次第で、さまざまなことができることが想像してもらえると思う。シャープは、Windows 7などでもタッチ操作を有効に活かせるオリジナルペンアプリや各種アプリのデータファイルを閲覧できるタッチビューアーといったアプリを同梱することで、買ってすぐに使えるように企業ユーザーの便宜を図っている。

また、別売りのキャスター付きスタンドと組み合わせることで、会議室間やオフィス内の移動も簡単になる。会議室の数が少なく確保に苦労していたような社内事情も解消してくれることだろう。

キャスター付きスタンドを使えば、BIG PADをモニターのない会議室に移動したり、フリーアドレスのスペースに持ち込んだり便利に使える

冷却等の関係で什器としてのテーブルにちょっとした作り込みが必要になるが、この製品は平置きで使うこともできるそうだ。つまり、モニターそのものがテーブルになる。これもまた大きすぎても操作しづらいし小さくても難しい。40型はちょうどいいサイズ感だ。

アプリの作り込みで、顧客と対面して取引内容をナビゲーションするといったカウンター業務での使い方もありだろう。大きなモニターを立てた状態で見ていると、周辺の目が気になるものだが、平べったく置かれたディスプレイを対面で囲んでのぞき込めば閉塞感があって安心できる。

いろいろな可能性を秘めている平置きタッチテーブルとしての利用もできる

あるいは、ショールームや店頭などのデジタルサイネージでインタラクティブな操作をできるようにするという使い方もある。縦置きにしたサイネージでアプリを稼働させ、来店した顧客に直接操作してもらうわけだ。サイネージ利用の場合は、シャープのデジタルサイネージソフト「e-Signage」による集中管理にも対応している。

導入しやすく、導入したその日から効果的な会議やミーティングが期待できる

こうした機器はどうしても専用機的な色合いが強くなりがちだが、BIG PADは、きわめて汎用的に作られている点でも自由度が高い。なにしろ、タッチをサポートしたディスプレイというだけで、映像はアナログRGB、HDMI、DisplayPortのどれか、タッチパネルはUSB接続と、一般的なパソコンなら必ず装備しているインターフェースで完結する。つまりパソコンを選ばない。互換性について悩むことはまずないだろう。聞こえは悪いかもしれないが、モニターディスプレイにタッチ機能付きの強化ガラスをかぶせただけのもので、そのガラスも7Hの硬度を持つ。指紋が目立ちにくいAG処理ガラスで外光の映り込みも少ない上に丈夫で傷つきにくい。業務用として、これはうれしい安心要素だ。

そして、こうした機器を利用するためには、どうしてもSIerのようなソリューションの提供業者を介在させなければならなかった。もちろん、そのためには比較的高額なコストが求められた。でも、BIG PADのような製品であれば、課の予算で導入して、現場の工夫で運用していけそうだ。いわば勝手拡張だが、外部ディスプレイとマウスをつなぐのと同じなので、システム管理者からおとがめを受けることもまずない。そのあたりの自由度も、この製品の大きな魅力のひとつとなっている。導入したその日から、チーム全体の戦力になるという点でも頼もしい存在だ。